| 2004年09月16日(木) |
思い出すために忘れていて。 |
Windows XPのさーびすぱっく2を、やっとこさインストールした。1時間半もかかった。別にパソコン様が勝手に動いてくれてるので、再起動以外はなんにもしなくていんだけどさ。でもなんとなく疲れを感じるのは何故。
終わってから、CD-ROM無償配布のことを知った。ちくしょ。
さくさく読書が進んでいます。 川上弘美『おめでとう』読了。おいしい短編集は本当に読み進むのが勿体無い。 「西暦三千年一月一日のわたしたちへ」と冠した最後のお話が、ひゅう、と悲しい話でした。千年先に、私はいない。でもいるかもしれない。そう思って読み返すと、途方も無い悲しみが降り注ぐお話でした。
たまに、私は私になって生まれてくる前はなんだったのかなーとかって思ったりする。 人間だったかな?どうだろう、ちょっと自信がない(笑。 人は死ぬと、まぁ、天国みたいなところに行くとするじゃないですか。その時にね、全部思い出すんだろうって思う。 たったさっきまでの人生と、その前の人生と、そのまた前の人生と。何回繰り返したかわからない人生を、全部ぜんーぶ思い出すんだろう。 そして「今回はどうでしたか?」って誰かが聞く。楽しかったかって聞いてくるんだ。 そのとき、私はなんて答えるかな。 いやー、前の方が楽しかったかな、とか。それとも、今回の人生ほど面白いものも無かったよ、とか。そんなふうに、誰かと話したりするのだろう。 そして、また次の人生のために、出かけていくのだろう。歩き出すとたんに私はまた全てを忘れて、新しい私に生まれ変わるのだろう。 って、そんなことをたまーに考えたりするのですが、川上弘美の本を読んで久々にそんなことを思いました。
あっ、別に重々しい話ではありませんよ?とても楽しい本でした。皆さんもぜひ。
お兄ちゃんたちに囲まれて、本当に可愛いったらありゃしないよあの子は。
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