一泊二日の温泉旅行から帰ってきました。群馬県伊香保温泉へ、女二人で。ええ。 同伴者のりえちゃん(仮名)は、同じ職場の派遣仲間で私よりずっと年下なのに随分しっかりした子で、はっきり言って社員より働いている。私も2年くらい前までは社員より遅くまで残って仕事してたりしたけど、最近はもう落ち着いてしまっていて、責任の無い派遣社員に甘んじておりますよ。だけどりえちゃんは違う。残業は多いし休日出勤までしてるし、社長と一緒に接待にまで連れて行かれるし、挙句の果てには今週は長野まで出張させられるそうだ。ご苦労さま。だけどりえちゃんはお金が好き(本人談)なのであんまり気にしていない。更に家庭教師のバイトまでやってんだもん。たいしたもんです。 そんなりえちゃんと、温泉に行こう!と盛り上がったのは今月初め。私はまあそのうち、くらいのつもりだったのだけど、りえちゃんはかなりノリ気だったらしく、仕事中に、「今ネットで調べてみたよー。いいとこあったから予約していい?」とメールが来た。早っ。まあ近年友達と旅行なんてしてなかったしなー。私はなにもしなかったけど、りえちゃんが段取り良く旅館の手配をしてくれた。 出発は当初、午前11時くらいの予定でした。だけどその日の朝に「ごめん、カテキョが入った!!」とりえちゃんからメールが来て、出発はお昼すぎになった。旅行に行く前にひと稼ぎ・・・さすがだー・笑 私はまったく運転が出来ないので、当然りえちゃんのアウディで行くこととなる。ああ、申し訳ないねえ。えほえほ。 行きは高速を使ったので3時間くらいで伊香保に着いてしまった。りえちゃんのたっての希望で伊香保グリーン牧場に寄ってソフトクリームを食す。りえちゃんは牧場好きらしく、どこへ旅行に行っても牧場を探してしまうそうだ・笑 だけど目的は牛さんや羊さんや馬さんに触れ合うことではなく、あくまで「ソフトクリーム」。牧場好き、というよりはソフトクリーム好きなのだな。いろんな牧場のいろんなソフトクリームを食べ比べるのが趣味らしい。伊香保グリーン牧場のソフトクリームは大変に濃厚なお味で、それでいて甘ったるくないのでとてもおいしかった。 ので、帰りの日にもまた寄った・笑 旅館に着いたのは夕方4時。今回のお宿は、童謡作家・野口雨情が生前よく立ち寄ったという旅館で、館内に野口雨情直筆の書だとか手紙だとかいろいろ展示されてたり、BGMが「青い目の人形」だったりした。 お盆を過ぎた平日であるにもかかわらず・・・・でもまだ夏休み期間だよね、て感じで泊まり客は大勢いるようだった。 ところで伊香保って、まあ山の中なんだけども、すごい坂が多いのね。泊まった旅館もえらい高台にあった。正面玄関入って、フロントがなんと5階だという。お部屋は3階、お風呂は2階でございました。 さあまずは温泉温泉、お夕飯前に一風呂浴びようとまずは内風呂から。そんなに広くは無いけれど、全然他に入ってる客もいなくてりえちゃんと二人きりでぼーっと湯船につかる。やや茶褐色がかったにごり湯で、ちょっとぬるめだったので何時間でも入っていられそうだった。実際、40分くらい入ってたかも・・・・。 部屋でのお夕飯が6〜7時頃だというので、露天は後にして部屋に戻る。ゴハンの時までビールは我慢しようかー、って待ってたのにさっぱりゴハンが来ない。本当は、お夕飯の後、旅館の外を散策しようとか言ってたのに、あまりにゴハンが遅いので待ちくたびれて出かける気力を失ってしまった。 夕飯にありつけたのは7時をとっくに回っていた。外で買ってきたほうが絶対安いんだろうけど、もう面倒くさいので部屋の冷蔵庫からラガーの中ビンを引っ張り出してしまう。乾杯をし、とりあえず並んだ料理をカメラに収め(馬鹿)すっかり宴会気分。料理は・・・まあまあでした。ま、群馬だし(失敬)。あんまり期待はしてなかったんだけど、割合おいしかったかなーなんて。このお刺身の魚は一体どこから来てるのかしらねえ、とか、やっぱ名産のこんにゃくは旨いねえ、とかいいながら、二人ともほぼ完食。 食事の間、一本しか空けなかったビールで、二人とも結構いい気分になってしまった。温泉で体があったまってたせいかも。すんげー酔った。 ゴハンがすんで片付けてもらうと、すぐにお布団をひいてくれたので、二人してごろごろしながらTVつけてガッコ見てけらけら笑う。うっかり寝そうになったので、ガッコが終わってから再度お風呂へGO。 台風の影響かかなり風が出てる中、露天風呂に入る。本当に他の泊り客は一体どうしたんだ?!と不思議に思うほどガラ空き。またもや貸切状態。 うちの会社の営業は働かないヤツが多い、という話などしながら延々とつかる。・・・・寒かったんだよ〜〜〜。お湯もそんな熱くないし。ここにも45分くらい入っていたけど、それでも寒かったので、再び内湯の方へ。 「確かうちらと一緒に7人くらいの女子大生っぽい団体客がいたよねえ?」 いたはずだが・・・・・・ほんっとに誰もいない風呂。なんで??! 微妙に時間がズレていたらしく、まったく他の客とかち合わずにのんびりと入浴。あ、でも途中で小学生ぽい女の子が二人入ってきた。それくらいだ。 部屋に戻ってまたTVをつける。りえちゃんに私はVファンであることを明かしていないが別に気にかけるふうでもなかったので、「君を見上げて」の再放送をつけてしまう。剛ちゃん素敵。もう一本ビールを空けてすっかり気分の良くなった私は、りえちゃんが「ちょっと電話」といって部屋を出て行った後にぐーぐー寝てしまった。かなり長電話をしていたりえちゃんが部屋に戻ってきたのはなんとなくわかったが、つけっぱなしだったTVと部屋の電気を消してくれたのは全然気付かなかった。 私とりえちゃんは翌朝までぐっすり・・・・・・ではなかった。 夜中、目が覚めてしまった。寝てる横の床の間の電気がついていたけど、りえちゃんは熟睡しておった。私も寝ようと思うんだけど、ちょっと寝ては起きちょっと寝ては起き・・・・をしばらく繰り返していたら朝になってしまったよ。旅先で寝れないのはよくあることです。うううん。 翌朝、朝食は8時からと聞いていたが、8時5分前まで布団の中にいた。りえちゃんが全然おきてくれなかったからだ。しかし面倒くさーいまだ寝ていたーいといいつつ、りえちゃんは案外豪勢だった旅館の朝食を、これまた完食した。ようやく目が覚めて、じゃあ最後にもう一度露天だ!とはりきって入ったものの、これまた寒くてね!!早々に上がって内風呂に入りなおしました。風邪ひくって・・・。 結局、旅館の外には一歩も出ずに、のんびりだら〜んとした宿泊でございました。いや、いいよこうゆうの!楽しかった! 帰りは途中まで下道を走っていたが、あんまりにも工事現場が多く、片道走行になるのがもどかしかったので小出から高速に乗った。 あ、すっ飛ばしてしまったけど、榛名湖と月夜野びーどろ館に行ったよ!榛名湖では公園の乙女の像と同じポーズで写真を撮ったりした(大馬鹿)。 なんかねえ、すっかり秋っぽかった。湖畔は肌寒かったし、コスモスが咲いてたし、赤とんぼも飛んでいた。スワンボートに乗りたかったけど寒くてやめた。1500円もするし。 家に着いたのは夕方6時でした。お疲れだったよ、りえちゃん!!ありがとう!でも運転しながら人の胸を揉まんでくれよ・・・(死)。
りえちゃんはちょっと前に彼氏と別れたばかりである。その彼氏ってのはなんと現役高校生であった。りえちゃんはこの高校生くんにべた惚れだったようで、部活をサボらせて一緒にドライブしたりしてちょっと周りを呆れさせていた。だけど、先月頃に振ったという。話を聞けば、高校生ごときが二股かけてたらしい。しかも片方は人妻だったそうな。ヒマな主婦もいたもんだ。 そんなわけでやや傷心気味であったりえちゃんだが、ちょっとは気が晴れたかしらねえ? 今度はカップルで旅行したいでしょ、つったら、りえちゃんは「うちらだってカップルだよ、ある意味」と言った。 ・・・・・・どういう意味だ。 かくも悲しい女の二人旅でございましたとさ。
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