『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2015年10月22日(木) 招いてない。


しずかな夜がみんなにくる。
ねこも
となりでねむるひとも
すっかりどこかでやすまっている。


ときどき、わけもなく叫びだしたくなるんだ。

胸からおなかのあたりがのたくってぐるぐるとうずまいて
発声とはちがうなにか、でさけびたいと
のたくって、あばれる。
ずしりとした粘土がうちがわがら外へ外へ
ぶちあたっている、みたいな。

……もしかしたらそういう言葉でない声をやりすごすために
なんらかの肉体をちぎることで、対処していたのかも、知れない。
文字どおり自分のそとがわに穴を開けることで。
ちいさくは、髪の毛一本の抜けることでも。

不穏当な発言であり気持ちであると
よくよく知っているけれど
それでも、今日もまた
わたしのなかに沈んだ粘土はなぜか起き上がって
ねじりながらのびあがる。

ねえいつまでこんな時間はやってくるのかな



神無月、ひざしの弱くあたたかかった日に
真火


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