『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2008年03月08日(土) モーニング・ジンジャー・ガール。

白い本
ガーゼのマスク
さらさらな紙の手触り
ちいさなウサギ
赤いビーズ
見慣れた錠剤
あったかくきいろな白熱電球
誰かの寝息

およそあたたかいやわらかいものに囲まれて
守られて?

でもさむい。

こぼれおちるのはそれらではなくて解体されたあたしのしずく
考えないしずく

網を
用意しなくちゃ探さなくちゃ
いつかは持っていたんだから
たぶん


眠ったら、もう目をさましたくない
起きたら、次の日になりたくない
そのまわりまわりをぐるぐると回転している

せめてドーナツリングでなくて、螺旋だったら、いいだろうか


「しんでもいい?」

尋ねるのはNOと言われていたいから
そちらへ、そちらへ
強く縛り惹きつけられる必要があるから
あえて言葉なんかに、する。
あたしのあやふやを駆逐して、箱の奥に沈めるように


ながいき、しようね
って
はからずも「みなしご」になっちまったあたしときみは
唯一、笑わないで笑い飛ばさないで
言った。

それは嘘じゃない、または、一生つきとおす気合いで吐く嘘だ。

………………だから?

やわらかいものも
したしいものも
からだを擦り下ろすようならば

耳を塞ぐ
静けさではなくて無関係な音がずんずんと
あたしに浸出をして、そうして
笑えるあしたに醒めるまで

許してもらえなくても


バイバイって
今だけ。


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真火 [MAIL]

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