『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2005年12月13日(火) うたわない、うた

朝、目がさめて
つめたさのなかで泣いている

ヨーグルトとパンとコーヒー
涙がとまらないことを除けば
ありふれすぎた朝

ぐずぐずとくずれかかるあたしをあたしが支えるよ
誰もいなくなった部屋のなかで、ひとり

ライフラインは使えない
毒液みたいにしみわたって
恐怖があたしを脅すから、だから

ねえそこにいるよねと
くりかえしても答えを待てない
信じられないうちにこわれていく
やすらかな抱擁が
遠ざかって

ひだまりのなかでぐずぐずと泣いている
がりがりと肌に傷をつくりながら
いくつなのかわからないものが、わからない感情といっしょになって
あかるすぎる凪を激しく揺るがす

信じたかったね
そうだよね
必ずしもそう
なりたかったわけでなくて

つもりゆくことば
そら笑いをつきぬけ
ここに届かない
空虚にあかるく痛むほねで
つくられた、からだ


できることなら、きみのそばへ



13日、朝


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