朝のひかりの下、つめたい空気にふれたら
夜のあいだのことなんてみんなみんな
あっという間に、とおざかる
暗闇のなかで、涙が煮つめられていきます
自分でないものの寝息を聞きながら
ぱっちりと目をさましつづけていること
頭のなかの蓋がずるずるとひらいていって
すっぽりつつつんでくれた寝床はなにでできている
つめたくてさびしくてがらんどうのものだけ
ただひたすら責める言葉だけしかもたないもの
ながいながい
夜がいつも
ひとりのそとを
過ぎるまで
しろい朝がきたらみんなぜんぶ
泣きじゃくったことも口走ったことも
傷つけたこともみんなきらきらと散って
漂うだけの亡霊になる
だけど、おぼえてる
抱きしめてもらってもそれでも遠かったこと
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