つよいくすりを使ってみて、なんとか無事にものごとはおさまり 今年も冬を迎えられた、誕生日おめでとう自分 完全とはいかないけどちゃんとここまできたよね? 腕には噛みつくが それいじょうには、ゆかない 生きてきてよくやった、とはとても言えないけど なんとか今日まで
もう 母のためにでも誕生日をしようと そう思った日曜日の夕暮れだった 自分で自分を喜んでいいのかよくわからないが うれしそうなひとがここに居るから それでいいかな、って 二十何年もまえにぼくのことを生んだひとのこと
思えばぼくを生んだとき、母は今のぼくと同じ年であったと思う おかあさんの年の半分においつくのはいつだろうって 小さいときに指折り数えたんだ まだ半分どころか三分の一くらいしか 生きていなかったころ ちょうどそこまで、今来たんだ
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本屋さんをめぐると一時間くらいがらくに経ってしまうので ああぼくは結局ここが好きなんだなあと、思う ワタシヲヨンデと話しかけてくる本は あんまりたくさんあって、立ち止まり立ち止まり たくさんと出会って 足が疲れて立てないくらいになってから いつも帰り道につくんだけれど
小脇に一冊でいい、なにか抱えられていたら なんだか、今日はもう大丈夫な気になる シンプルでよかった
本屋さんとビデオ屋さんがさんぽコースになった夏からこっち めげている日は多いけれども、それでもぼくは明日も なんとか、なんとか支えてゆかなくちゃならないと思う 読むべき本があって、みるべき映画の残っていること あなたはどこにもいない、あなたの声もきこえないが
さびしいを、しめだすためのものがたり
で、あっても あつめて、つみあげて ……たすけて
なんとかならなければいけない なんとかならなければいけない
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履き出し窓のすぐの外、 紅い菊のつぼみをながめて 庭のすみで半時間すごした 何年か前まで、この庭中に あふれかえり繁茂していたくれない色の小菊の群れは 今年はほんの二箇所か三箇所にひっそりと残るのみ、 それでもこれから咲くだろう、 しっかりとつぼまったひらたくまるいつぼみが、すこしずつやわらいで まんなかのあたりに紅の先駆けを覗かせつつ、あり
くれないの色はとても好きです
2004年11月12日まで
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