お昼のお薬をつぶつぶ飲みながらこの日記を書いている 14錠 アレルギーの治療剤やらサプリメントとあわせて それがわたしの飲み下す錠剤とカプセルの数で 白とピンクと黄色と緑とうすむらさき
平日、 台風の余波で外にはごうごう風が強くて そうして急に寒くなった 急に、急に、冬が来たみたいに あなたにうしろから抱きしめられてすっぽりとしてもらわなきゃ わたし不安でくるいそうになってしまう だけどあなたはいないから 寝室に置き忘れられたシャツをすっぽりかぶって この日記を書いています ひゅるひゅる電線が悲鳴をあげて うちじゅうががたごとと鳴って わたしがまたもっとちいさく、もうひとまわりちいさく なる
あたたかいものがほしかった あたたかくてやわらかいもの 台所をぐるぐると歩く ばかみたいに歩く 最近、とうもろこしのパンとマンゴーばかりを食べている いのちつなぎ 太るためのお薬を飲んでいるので体重はそんなに減らなくて 消えてなくなりたい死にたい願望は満たされない ここから早く逃れてただあたたかくて明るい場所へ行きたいだけなのかもしれない 首を吊って吐いたけれど向こう側があたたかい保障なんてないことには 気がつけなかったバカなわたしだった
食パンにマーガリンをつけてかじる やわらかいもの、やわらかいもの、 外は寒い、寒いよ、寒いよ、 ここから出してよ
……ひとりでいることに耐えられなくなってきている自分をかんじます 平日のひるま、それがわたしに一秒ずつのしかかってきて 手ががたがたふるえている どこにいたらいいのかわからない 何がただしくて何がただしくないのかわからない だから訳も分からずときどき悪いことをする 腕を切ったり足を切ったり首を紐で締めたり せめても抵抗としてお酒を飲んだりおくすりを飲んだり でもそれは悪いことだ悪いことだと必死に回避しながら無茶食いをしたりする 冷蔵庫の食パン、マーガリン、チーズにクッキー、ゼリー、梨 だけどこの胸やおなかやあたまのなかのがらんどうは ほんのすこしも、満ちていってくれず また風の音がする、ほら背中から追いかけてくる風の音がする
こわいよ だれかたすけて こわいよ こわいよ こわいよ
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