2005年08月19日(金) |
DVD「PAPER RUNNER」鑑賞 |
PAPER RUNNER
cast さすらいの編集者・渦巻…片桐 仁 きまじめな編集部員・志熊(しぐま)…犬飼若浩 編集部の紅一点・マチ…森谷ふみ ワイルドな編集部員・嵐山…久ヶ沢徹 存在感上等!の編集長・室岡…室岡 悟
原稿持ち込み青年・オマタ…安田ユーシ 「日本一早いバイク便」便便ライダー・西…西田征史
KKP(小林賢太郎プロデュース)の第3弾。 今度の舞台はコミック誌編集部です。 岡山から「コミックハポン」編集部にやってきた “トマト”ことオマタ青年は、 Dr.セオリーとやゆされる編集部員・志熊に、 「キャラ設定やストーリーづくりで セオリーを守っていないまんがはだめ」と、 持ち込み原稿を酷評されます。
が、画力はなかなかのものだし、何より描くのが早い! そこを見込まれ、突然発生したある事件を受けて、 12ページの穴埋め原稿を速攻で描かざるを得なくなります。 編集長から、荷物待ちのバイク便配達員まで、 その場にいるほぼ全員が額を突き合わせ、 まんがのキャラクター設定とストーリー案をつくり上げ、 トマトに「協力」しますが、 その余りの無責任さ、荒唐無稽さに怒ったトマトは、 もういい、自分ひとりで描く!と鉢巻きをきりりと締め、 プロットづくりに没頭します。 そうして出来上がった物語とは……!?
ストーリー展開上、 ややしつこい演出になったところもあって、 ウェルメイドと言い切るには葛藤があるのですが、 今まで4作発表されたKKP作品のうち、私はこれが最も好きです。 安田ユーシさんの岡山弁が、愛らしくも心地いいし、 おどおどしているように見えて、出るべきところでは出るという性格も、 いかにも漫画家志望青年像だなあという説得力があったし、 ラーメンズの相方であるということを割り引いても、 恐らく小林賢太郎に最も愛されている男・片桐仁は、 今回が一番かっこいい役でした。 (コスチュームは、どう見ても 「One Piece」にこういうキャラいなかったっけという風情でしたが) 私の最もひいきの西やんは、 今回は「ヒロシ」が高テンションになったような見てくれで、 編集部の現場においては部外者ながら、 きちっと溶け込んでいました。(ダイドードリンコのコーヒー、飲ませてやりたかった…)
今回は「作・演出」のみだった小林賢太郎ですが、 カーテンコールに顔を出しただけで、 もう全編に出ていたと同じくらいの効果がありました。
先日見た「LENS」には、片桐仁の出演はなく、 後から思い返しても、確かに彼の居場所はなかったろうなあと 感じましたが、 今回は全く逆で、小林賢太郎でもはまりそうな役、と考えても 全くピンと来るものがなく、 2人の個性の違いを再認識しました。
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