上司Kから香典返しが届いた。 タオルだった。
ぶっちゃけ、タオルなんていらない。 香典返しで一番要らないやつなんじゃないかとすら思う。
まあ、元々香典返しに期待なんてしてないし、なんでも良いとは思ってたんだけど、この人がタオルを選ぶとね・・・
いかんせん上司Kは相手の気持ちを汲むとか、相手の立場に立って考えるとか、他人を喜ばせるという能力が著しく欠けてる上に、とにかく他人の幸せ・喜ぶ姿が大嫌いという人なので、そういう人が選択する香典返しってタオルなんだな・・・と、妙に納得なのである。
そういえば、うちの会社の先代が去年亡くなった時、その香典返しって有名店のパウンドケーキで、職場でも大好評だったっけね。
俺にとっても、人生で一番美味いパウンドケーキでした。
上司Kはうちのポンコツ二代目社長のことを心底見下してるし、毎日のように馬鹿にしてるけれど、相手の気持ちを考えるとか、人を喜ばせることとか、対人間に関する能力に関しては、上司Kが勝ってることなんて一つもないから。
あ、人を不快にさせる能力とか、部下のやる気を失わせる能力とか、そういう点はすべて圧勝だけどね。
でも、それは勝ちじゃねーからな!!!
人として負け。 マイナスです。
(本人はそれを勝ちだと思ってそうですが(苦笑))
「あーあ、せめてバスタオルだったら嬉しかったのにぃ!」
うちの奥さんのお言葉。
とにかく、人が喜ぶ可能性のあることは何一つ出来ないんですよ。
出来ないし、しないし。
すべては自分のため。
自分ファースト。
オンリーファースト。
そういう人間なんです、彼は。
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