2007年03月15日(木) |
九死に一生なんてそんなもんさ |
東名高速(3車線)で一番右の車線を走っていた。
パッパラパーのバカ車がすっ飛んで来て、俺の車をあおった。 仕方なく、俺は真ん中の車線に移ろうと左ウィンカーを出した。 左に寄って行くと、一番左の車線から大型トラックが真ん中の車線に車線変更して来た。俺の車のことは完全に見えていないようだ。
俺は慌てて右ウィンカーを出し、元の車線に戻ろうとした。 すると、すでに後ろのバカ車が俺を抜かそうとしていたので プオオオオオオオ!!!!と、ものすごい音のクラクションを鳴らされた。
真ん中車線の前方にはワゴン車。 下がろうにも後ろからは普通の乗用車。 左からは迫り来る大型トラック。 右は追い抜こうとするバカ車。
俺は完全に行き場を失った。
・・・死ぬのかな・・・
マジでそう思った。
恐怖の場面だ。 本当に危険な場面だった。 しかし、そのときだった・・・
一瞬の出来事だった。 不思議な感情。 何かが俺の中に降りて来たかのようだった・・・
きっと大丈夫。
俺は死なない。
そう思った。 もの凄く危険極まりない状況だったのに、恐怖心が一切なかった。
不思議な心境・・・
俺は真ん中の車線に行くのもやめ かといって、右の車線に戻るのもやめ 2つの車線の ど真ん中を走った。 ラインをまたぎながら平然と真っ直ぐに走った。
俺の車の狭い右側を、ものすごくギリギリのところででバカ車が怒りながら抜き去って行った。
左から迫ってきたトラックは、突然俺の車に気付いたようで、俺の左側ギリギリのところでピタっと止まり、慌てて左車線に戻って行った。
ほら、俺は死ななかったでしょ?
俺は平然と車線と車線の間を走っていた。
初めての感覚。 不思議な感覚でした。
それだけ。
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