2007年03月10日(土) |
時代に取り残される恐怖 |
例えば新しい携帯の機能なんかが使えなくても(わからなくても) 俺はまだ幸い、「じじぃだなー(笑)」と笑い話で済ませられる年齢だ。 必要性を感じないから覚えないだけであって そこにはまだ「覚える気になれば覚えられる」という自信があるからだ。
例えば、最近のヒット曲やファッションなんかを知らなくても そのことを「えー?!知らないのー???」と言われちゃっても 「もう俺には全然ついていけませ〜ん♪」とのんきでいられる。 それは、別について行きたいとも思ってないからだ。 興味もないし。
1年位前、うちの職場で仕事用の新しいツール(パソのソフト)を導入した。 そのおかげですごく仕事が速くなった。 仕上がりが綺麗にもなった。
しかし・・・ 業者のおじさん(60歳)が1年経った今も使いこなせないのだ。 もう無理なのさ。 覚えられないんだ。 自分でも「もう、私には新しいことは無理です・・・」と言っちゃってるし。
俺もまだまだ60歳には遠いし、その感覚はわからないんだけど・・・ うちの親父のパソコンへの大悪戦苦闘ぶりを見てても なんかちょっと心が痛むというか・・・寂しさを感じるのです。
ああ、親父ももうそういう歳なんだな・・・って。
でもまあ、パソなんかできなくたって生きていけるよ! と、同情的に思う自分がいることがまた切なかったり。
でも・・・ その業者のおっさんの場合、覚えてくれないとこっちが困る現状があって。 もちろん知識・経験は豊かな人だし 俺はまだまだ戦力として頑張って欲しいとは思ってるんだけど・・・ そんな、新しいことを覚えられないおっさんの現状を知った、上司クロカワが俺に一言言い放った。
「あの人の時代は終わったな・・・ 徐々に仕事を減らして行こう。」
どこの世界でも「使えなくなったら切る」という現状はあろう・・・ だけど・・・ そのおじさんに落ち度はなくて、ただ歳を取っちゃっただけで 知識も技術もあるのに、仕事はまだまだやりたいです!と言ってるのに でも周りの(機械等の)進歩が進んじゃって、それを使いこなせなくて で、戦力外の通告・・・
とても空恐ろしいことだと思った。 怖かった。
時代に取り残されるってことがこんなにも恐ろしいことなんだと 初めて知った。
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