エロとピンクとアミタイツ。
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2003年04月10日(木) 恋愛圏外の男はいつ恋愛をするのか。

ちょっと地味で、女っ気がなくて、彼女なんかいらないよ、っていう種類の男がいる。
彼らはいわゆる「いいひと」で終わるタイプだ。
まず、自分はモテないと思っている。
だから、日常生活で、自分が女に告白されるなんて、想定していない。
想定されてないから、レンアイというチャンネルを持たない。
チャンネルを持っていないから、彼らはまた「いいひとなんだけど」といわれる。
そういわれるたびに、またレンアイというチャンネル=色気を捨てていく。
そして、興味は仕事や好きなことに向けれられて、レンアイに関しては
「女なんかいらねえぞお」と、ギャグにして過ごす。
そして、とうとう、レンアイというチャンネルは完全にオフになり、
女の子に好きだといわれても、処理できないようになる。

あたしは年に一度くらい、落とし穴に落ちるみたいにひとを好きになる。
そう、そういうひとを好きになる。
本気で好きになる人って、いつもそう。

もともとレンアイというチャンネルがデスクトップにないから、
自分から女の子を積極的に恋愛対象としてみることもしない。
だから、そういうひとを好きになるということは、
非常に切ない片思いが決定するということだ。
私が「好きだ」と伝えたときに、スイッチがオンになる。
彼の自信になる。
しかし、私はスイッチとして役目を終え、そこで死ぬ。

ガタガタと電車に揺られてふたりで帰る。
よくしゃべるし、よく笑う。
恋人にみえるかしら、と思ったりする。
だけど僕らは、おともだち。

つまんない男は寄ってくるのに、
つくづく引き合わない磁石をもっている私。

今日も元気な声がする。
「階段のとこにいるから、いっしょに帰りましょうっ」

下心みえみえのバカな男は夏場のアリよりたくさんいる。
バカは本当にキライだ。
でも、彼には私に対するシタゴコロが一切ない。
それはそれで、ちょっと悲しい。








小日向マリー |MAIL

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