ぼんやり日記
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2006年08月05日(土) さよならカマキリ

おばさんがカマキリを捕まえてきてくれた。

まだこどものカマキリだと思う。
捕まえてくれたはいいが、飼わないといけないのか?
虫かごもなくて、ブドウとイチゴの入っていたパックに穴を開けて
ホチキスでフタをして入れた。

えさは?
調べると「カマキリは動くものしか食べません」
だー。生き餌か。
折しも蚊が飛んできたので、つぶさないようにそおっと生殺し。
生かさず殺さず捕まえて(意識すると難しいぞ)
お手製かごに入れる。

すぐには食べないで、夜、静かになった頃つかまえていた。

しかし蚊ごときで腹いっぱいにはなるまい。
虫かごもやっと物置から出してきて広くなったカマキリルーム。

公園へ行って虫を捕まえてくるように、と子どもらに命じると
きゃつらダンゴムシを捕まえてきた。
ダンゴムシは食べないことが判明した。
やはりあの甲羅が固いのだな。

くさったバナナでショウジョウバエを捕まえてみたが
こちらも食べている気配がない。
家の中がショウジョウバエのお屋敷と化しただけだった。

失敗続きでイヤになった。
そもそも何故、私はカマキリを飼っているのだ?
子どもたちは最初だけわーわー行っていたが今は無視だ。
くるりるが観察日記を書く、というのだが。

困っているとパパが「ペットショップに行こう」と言う。
コーナンに行ったついでに店に行って聞いてみた。
ペットショップの兄ちゃん、
「カマキリの餌っすかああああ」
「み、みみずとか」と言うと
「いや〜…カマキリっすか。ちょっと待っててください」と
チーフみたいな人を呼んできた。

「コオロギくらいすかねえ、1匹15円です」
「こ、こ、コオロギ、15円。」
まだ小さいカマキリなんだけどな。ま、いいか。
夜だったのでクローズしていた昆虫フロアを解錠し、
おそらく家でそのまま飼って音色を楽む目的で
ここで飼われていたであろうコオロギを5匹捕まえてきてくれた。
こいつらは生き餌なのだ。

と、思うと以前の鈴虫のように名前を付けるのはやめようと
心に固く誓った。
15円という小さな命の値段にくらくらしかけた。

家に帰って一匹をカマキリのかごに入れる。
コオロギ用にわざわざ購入した虫かごにはあと4匹。

すぐには食べない。うーむ。
こんな大きいもの食べられるのだろうか。

夜になり、子ども達が寝静まってからふと見ると
頭だけなくなったコオロギを抱きしめているカマキリがいた。

・・・・
子どもを起こして見せてやる。
生きたまま頭から食べられるってどんな気持ちだろう。

それから数日。
4匹ばかり食べたカマキリだったが
こんな生活を我々もカマキリも繰り返しているわけにはいかないので
パパが「公園へ捨てて…いや離してくる」と言った。
子ども達には既にどうでもよくなっている。
くるりるが日記にかまきりの絵を描いたのを合図に
公園まで虫かごをぶら下げて出て行くパパ。

あのカマキリは元気でやっていくだろうか。
もうどうでもよいのだが。
1匹残った衰弱したコオロギはどうだろうか。
すでにやばい気がしているが。
や、もうどうでもよいや。

暑くて頭がまわらない。
自分はけだものだ、と思った。


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