ぼんやり日記
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2002年02月07日(木) 古い記憶

一番古い記憶ってどれかな。

友人は、まだ赤ちゃんで寝ているときの天井のシミを覚えていると言った。
「そんなん違うよぉ、もう少し大きくなってからの記憶やで」
そう反論したが、彼女は絶対そうだと言い張った。
「誰も信じてくれんけどこれは本当」
ううむ。

私の一番古い記憶は3歳?くらいの頃。
自分の生まれた家で(文字通りその家で生まれた)母に
「今日のごはん何?」
と聞いているというものである。
何の他愛もない記憶だが、その家の風景がふんわりと思い出される。

その家はへんぴな所にあったせいもあり、極貧だったせいもあり(苦笑)
電気も水道も通っていなかったそうだ。
(ガスは田舎だからどこもプロパンガス)
お水は裏庭にちゃんとポンプ式の井戸があった。
電気はどうしてたんだろ?
電灯は菜種油だったんだろうか。
私の記憶の中でも、台所にはお釜があった。
そう、木ぎれをたきつけてお釜でご飯。

こう書くとすごくほのぼのした素敵な生活のようだが、
実際は本当に極貧だったらしい。
有り難いことに私にはその家での記憶がその程度しかない。
おかげで、どちらかというとほんのり気持ちいい記憶である。

うちの子達は大きくなって、どんなことを覚えてるんだろう。


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