ぼんやり日記
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2002年01月23日(水) 戦闘記

午前中、うまく下の子が寝たので買い出しに行った。
ホントは寒いから行きたくなかったが、
玉ねぎもじゃがいもも無いからしょうがない。
(この間カレーライス作ったばっかで、何をする気だおかーさん)

スーパーというところは弱肉強食の世界だ。
今日は売り出しの日で、やけに人が多い。
もう駐輪場なんて戦場そのもの。
気持ちは完全に敗戦状態ながら、玉ねぎ欲しさに
何とか一台分を確保して店内へ。
鶏肉、なんとか最後の2パックのうちの一つをゲットする。
背後に数人の気配を感じたので危ないところだった。

一通りまわったところでレジ。混んでいる。
向こうのレジの方が並んでいる人が少ないと思ったが、
ごった返しの状態であっちにたどり着けない。
仕方がないので、一番手前のレジに並んだ。

私が、おばあさまの後ろに並んだのだ。
レジに並んで、かごだけ置いてちょっと商品を
取りに行ったりなんて掟破りはしていない。
それなのに、どこかのおばさまがいつの間にか、
さもおばあさまの後ろは私よ、
といえなくもない微妙な位置に陣取っていた。
私は何気ないフリをして、おばあさまの後ろは私です、
ええずっと並んでましたから、という気持ちで立っていた。
でも、負けちゃうかもと実は心の中で思っていた。
こういう場合、私は大体負けるのだ。
よっぽど大急ぎでない時は、まあいいやと思う。
ところが今回は、おばさまが少し遠慮深い方だったのか
(いや遠慮深い人なら最初からこんなややこしいことはしないか)
すっと私の後ろに並び直された。
たぶん、この人にはこの人なりの並び方のポリシーというものがあって
私はそれから、はずれていたのかもしれない。
だから、おばさまから見ると私が「間違った人」だったのかも。

そんな事を思いながら精算し、袋に商品を詰め、店を出た。
途中、小さい道だがちまちまと交通量のある道で信号待ちをした。
そこは左右の確認をするのに、若干前へ出ないと、
確認がしにくい場所だ。
いきなりのクラクションではっとした。
左から来た自動車が、私のいる側の道路に右折しようとして、
私にどけろという合図だった。
その車は信号無視をしているわけではなく、
一見、正当な行為のようだったが私は怒りを感じた。
右折するのがわかっているならもう少し車体を何とかしろ。
そうすれば、何とか右折できたはずだぞ。
私によけろという要求は決して間違った行為ではないが、
なんだその横柄な態度は。
クラクションの鳴らし方といい、フロントガラス越しに
にらみ付ける態度といい、まるで私が悪いことをしている
ようではないか。
その怒りは段々大きくなって、私がその道路を渡り
家の近くまで来たときも、憤りがおさまらなかった。

何故、私はこんなに怒っているのだろう?
先ほどのおばさまの件では、困惑はしたものの怒りはなかった。
あの時、おばさまに先を越されても、
怒りを感じるまではいかなかったと思う。
自動車を運転されていた人は50〜60代
(あるいはもう少し上)のおじさまでその奥様らしい人が
助手席に座られていた。
会社なら部長クラス、もしかしたら先生と呼ばれるたぐいの
人かもしれない。
その横柄な態度から、明らかにぼんやりした
庶民のおばちゃんである自分を見下されている気がした。
見下されてもいいやん。庶民なんやし。
その時の状況を私はしっかり把握してはいたけれど
他人からは、ただのぼんやりおばちゃんとしか映らなかったのも
日頃の経験でよくわかる。

それなのに、何故私は怒っているのだろう?
権威に対するコンプレックス?
自分を見下された事に対する反発?
そういう一つ一つの自分の苦い根を、思い出しては祈った。
そうして、以前ほどいつまでも怒りに支配されないでいる自分に
ほっとした。

若いときはそういう自分の弱点をわかっていても、
認めたくなかった。
でも、こうして言葉に出して(しかもWeb公開だ 笑)
それを見つめる事ができるとは。
ああ、おばちゃんになってよかった。

今日の収穫
頑張って、玉ねぎも、じゃがいもも鶏肉も買って来ました。
今日は美味しい「とりじゃが」です
(私の実家仕込み〜)
ああ、おばちゃんになってよかった(ははは)


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