カエルと、ナマコと、水銀と
n.446



 折れ曲がった直線

=折れ曲がった直線=

星が綺麗すぎることに気付いた僕は、大きすぎる夜の空を見上げながら、夜の道を歩いていった。夜の道はアスファルトが張りつめていて、足を滑らせたら地下に落ち込んでしまいそうだった。だけども僕は空を見上げながら歩くのをやめず、もし均等が崩れて静寂が失われたって、悔いは残らないだろうと、綱渡りを続けているのだ。

=はね=

休息が必要なのです。
ほのぼのとした空の下を歩く。暖かくも、冷たくもなくて、皮膚に感じるわずかな感覚をどちらにも断定することが出来ず、迷ってるうちに、結局懐かしさに落ち込んでいった。そんな記憶はないだろうけど、幼い日に公園内を歩き回った記憶を思い出そうとやっきになる。
焦っちゃいけない。ゆっくりと羽を伸ばすのもいいでしょう。
そうだ。信号はいくら車が通らないからって無視しない。唾は吐かない。あくびは上を向いてのびのびとする。心に余裕を持つことが大切なのです。
さて、右に行こうか。左に行こうか。

=萎んだ=

幸福な気分で、歩き回り、疲れたからって、小さな路地の漫画喫茶に入ったら、なんとなくエロ本を手に取ってしまった。読んでるうちに苛立ってきて、店を出て、歩き出す頃には幸福さが消えてしまった。そんなヤツは、家でシコシコやってろよ。


=久しぶりに=
久しぶりに文章を書いてみた。書くのをよそうと思ったんだけど、やっぱ短いのは別にいいかと、、。そういえば、勝手に書いちゃっていいのか分からないけど、「鞠棚」ってとこで、オンライン小説の企画やってて面白そうだった。というか、上手い方々ばっかりだったので、見るだけで楽しめる。「鞠棚小説祭」http://www5a.biglobe.ne.jp/%7Eshibarin/maturi.htm

2002年10月08日(火)
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