カエルと、ナマコと、水銀と
n.446



 半泣きの海辺

っと、サボり魔です。風邪でした。嘘です。風邪は、一日だけです。下のは、読み流して下さい。

=半泣きの海辺=

夏休みに入る一ヶ月前に「バーベキュー行こう」ってことになって、まだ全然早いのに、日程とか、全部決めてしまった。九時に公園前のバス停ね、と。ああ、夏休み過ぎたら、受験勉強しないとな、って。へらへら笑いながら、それぞれに家に帰っていった。
明後日くらいになって、なんでか分からないけど、「あいつって生意気だよね」って言われだして、バーベキューの提案者が、嫌われていった。理由もないし、前からの友達は、別に生意気だなんて思っていなかったんだけど、何もできなくて、どんどん離れて行ってしまって、夏休みに入ったときには、そいつは完全に嫌われ者、はずれもの、にされてしまっていた。なんでだろ?
でも、バーベキューの日になって、みんな覚えてて、1人だけ欠けてたけど、ほとんどみんな集まって。へらへら笑いながら、「ごめん」と言った。
そいつは、半分笑って、半分泣いて、海に走っていって。転けてしまった。でも、なんか、もう遊べないんだな、と思ったら、寂しくなって、みんな半泣きになっていた。

2002年04月27日(土)
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