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■ 無関心な、白い道
=無関心な、白い道=
すべてが石灰化していて、乾いていて、生気が無くて、無関心だった。砕かれた骨が極限まで踏み固められて、白く滑らかな道になっている。 人類が始まって、死んだものたちは皆この道を通ってどこかへ向かおうとしていたのだ。死んでしまって、骸骨になってしまった自分でも、この先に待っている何かに行くのだ、と。 多分、この道はどこにも続いていないのだ。最後まで歩いていくと、道が唐突に終わっていて、そこに前の人の力尽きた骨があるのだ。無機質に、無関心に、石灰化しいて、乾き、生気の無い骨。 悪態でも、ため息でも、なんでもついて、僕らはその骨を踏み砕くのだ。少しでも、白い道を先に延ばすために。 そして、踏み固めてしまってから、そこに倒れる。自分が、次の人に踏み砕かれ、踏み固められ、白い道となって行くために。
=鳥かごの中の世界=
あの時僕は、鳥かごの中の君っ笑ったが、僕は紐につながれていた。悲しさよりも、不条理さに対する怒りが湧いてきて、紐に歯を立ててみたが、切れなかった。自分の状況に気付いて、君の姿を思い出して、どうしていつも不安そうな顔をしてるのかが分かった気がした。
2002年04月17日(水)
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