しそ摘み日記
akajiso



 電撃殺生

人並み以上に蚊に刺されやすい私。
そして、生まれたばかりの長女も
柔らかい肌に刺されまくり。

 網戸も閉めてるのに、
いかんせん男児が多いせいか、
家から出たり入ったり、と、
ドアの開け閉めが多く、
蚊がいっぱい入ってくる。

 寝ているときとか、
どうしても「耳元でぷ〜ん」に我慢できず、
時々ベープを使っているが、
普段は、アレルギーの子供たち(自分もだけど)のために
殺虫剤の類は使わないようにしているのだ。

 だから、刺される。
 ものすごく!

 で、見つけたらパチン、と叩き潰そうとするのだが、
我が家に入る蚊は、我が家の昭和のノリに合わせてか、
「昭和のクソぢから」があるらしく、
逃げるのが早い。

 で、重い体でプ〜ンと飛んできて、
パチンとつぶされたときには、すでに相当量の血を吸っている。

 私と娘の柔肌からね!!!

 私は、いいけど(いや、よくない)、娘から吸うのはやめろ〜!
 
 で、以前テレビで紹介していた
「テニスラケット型電池式感電殺虫機」を
ホームセンターにて、1000円で購入。

 ラケット型なので、風の抵抗が少ないため、風が起きにくく、
蚊に感づかれにくい。
 で、早速、やっつけたる、と意気込むものの、
「蚊がいた!」
「ここここ! お母さん、早く、あれ!」
「どれどれよっこいしょ」
「あ、見失った!」
・・・・・・の、連続。

 蚊の方も、殺気を感じてか、
ラケットを握った瞬間、姿をくらましてしまう。

 そんなわけで、買ってから一週間くらいは、
空振り続きだったが、
私たちも脳の発達した哺乳類の意地に掛けて
知恵を搾り出した。

 家族のうち、蚊を見つけた者は、
その場にいる者たち(うちには大勢人がいるぞ〜)全員に知らせ、全員で目で追う。
 その間、私がラケットを手に取り、スマッシュ!

 で、作戦は的中。

 バッチーン、と、一瞬青い閃光がきらめき、
一瞬にして蚊や小バエや蛾が、
感電死してラケットにくっついてしまう。
 後は、ゴミ箱の上で「パンパン」と払えば終了。
 虫に触る必要もなし。

 これはハマル。

 しかし、なかなかつかまらない蚊が、
こうも簡単に感電死してしまうと、
私たちは、自分たちの残酷さに少し落ち込んだりもする。

 人間には害はないものの、
スイッチを押すと電流が流れて触ったら結構痛いので、
子供に触らせないように高いところに置いているのだが、
最近は、子供にも気をつけながらやらせている。
 私よりも何千倍も反射神経がいいからだ。

 でも、振り回し厳禁。
 アカンボもいるし、うちは人口密度が高いから、
人に当たる危険も大きい。

 気をつけながらだけど・・・・・・
 しかし、他の生き物を感電させる・・・・・・

 ああ、これを殺生と呼ばずして何と呼ぶ。

 強力に効果的な道具だけに、
子供も私たち親も、何だか後ろ暗い気持ちが・・・・・・・  
 

2006年07月14日(金)
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