思い出づくり

モノより思い出…という某自動車メーカーのコピーを初めて聞いたとき、まったくそのとおりだと大きく頷いたものです。
旅行をしても基本的に自分のためのお土産は買わず、目にした景色や口にしたおいしいもの、一緒に旅した人たちとの会話をめいっぱいしみ込ませた身体ひとつで帰宅する。名所旧跡を見学したことや名物を味わったことよりも、「楽しかった」「ゾクゾクした」…などと心が動いたことが大切。
だから、後日友だちに旅の思い出を伝えようとすると、それがいつどこで起こった出来事だったのかまったく整理がつかず、「とにかくすっごい良かったんだよ」なんて大ざっぱな言葉でまとめてしまい、「ホントに行ったの?」と不審がられるという、情けない状況に陥ることもしばしば(苦笑)。
それを補うため、私の旅にカメラは欠かせません。時間軸に沿って正確に記録されてゆく画像があれば、とりあえずいつどこで何をしたのかが確認できるので。
でもそれは家族や友だちに見せてあげるためのものなので、デジカメを使うようになってからはプリントすることがまったくなくなりました。画像という記録も、私にとってはやはりモノにすぎないのです。
2006年10月01日(日)

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