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子供の頃はそうでもなかったように思うのですが、大人になってからの私は本当によく泣くようになりました。自分自身が悲しい気持ちのときはもちろん、小説や映画で泣くのは当たり前、さらにはミュージカルやコンサート、テーマパークのパレードなんかに感激してうるうるすることも珍しくありません。ごくごく稀にではありますが、言い争ううちに悔しくて泣いてしまうようなこともあります。 最近では、村山由佳さんの『天使の梯子』を読みながらしゃくり上げるほど泣き、菅野美穂ちゃん主演のドラマ『あいのうた』では毎週必ず号泣しています。 考えてみると、周囲の友人知人が泣いているのを見たことはほとんどないし、親の涙を見たのも数えるほどしかありません。いい大人のくせに、私は泣きすぎなのでしょうか。だけど、悲しかったり嬉しかったり悔しかったり…という感情の変化がなかったら、日々はもっと退屈なものになっているような気がします。 大人だからあまりおおっぴらに泣けない窮屈さはあるけれど、大人だからいくら泣いたって誰かに叱られたり止められたりしない自由も持っているのだし。
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