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藤沢周平さん&藤沢作品読破計画! - 2003年05月24日(土)

★初挑戦藤沢さん
先日藤沢周平さんの『橋ものがたり』を読んだ。
氏の作品は初めて読んだが、正直言ってこんなに面白いとは思わなかった。
人生の機微を本当に無駄のない文章で綴っている。
まさしく背伸びせずに読める時代小説といえると思う。

彼の代表作のひとつに極医立花登手控えシリーズがある。
講談社文庫から昨年末新装版(文字を大きくして)で出たのだが、第1巻と第2巻に現役のトップ時代作家と言える佐藤雅美さんと宇江佐真理さんが解説を携わってる。
2人の文章をこの場を借りて引用したく思う。
まさに最大限の賞賛といって差し支えないと思う。

<佐藤さん>
世には他人には真似ることのできない、努力しても追っつかない才能がある。死に物狂いの努力をしても、イチローや松井にはなれない。タイガー・ウッズやカール・ルイスにもだ。学問の世界でもそう。上には上がいて、そのまた上に上がいる。小説というジャンルの世界はその点、曖昧模糊としていると思われがちだがけっしてそうではない。藤沢さんは巨峰のようにそそり立って眼前にあらわれ、時代小説などたやすく書けるものではないんだよとたしなめられる。

<宇江佐さん>
藤沢さんと気軽に呼び掛けるのは、いささか畏れ多い。言うまでもなく、藤沢さんは時代小説の大家として、亡くなった今も熱烈な読者の支持を得ている。
それは、作品もさることながら、作家本人の実直にして清々しく生きた姿勢が読者に好感を持たれているからだと思う。
(中略)
藤沢さんというお手本があるから、私も相変わらず台所に設えた仕事机で原稿を書いていると公言できる気がする。


★藤沢さん読破予定作品。
かなり著作数が多いので、他のサイト等を参考にして主な作品をリストアップしました。
全部で10タイトル(20冊)あります。
読む順序はわかりませんが少しづつ読んで行こうと思ってます。
皆さんの参考になれば嬉しく思います。

橋ものがたり(新潮文庫・短編)感想はこちら
たそがれ清兵衛(新潮文庫・連作短編)
蝉しぐれ(文春文庫・長編)
本所しぐれ町物語(新潮文庫・連作短編)
三屋清左衛門残日録(文春文庫・連作短編)
極医立花登手控えシリーズ(講談社文庫・連作短編 全4巻)『春秋の檻』感想はこちら
用心棒日月抄シリーズ(新潮文庫・連作短編 全4巻)
よろずや平四郎活人剣シリーズ(文春文庫・連作短編 上下巻)
隠し剣シリーズ(文春文庫・全2巻)
彫師伊之助捕物覚えシリーズ(新潮文庫・全3巻)

みなさんが読まれた感想も是非聞かせてください。
ご一緒に藤沢作品を楽しめ語り合えたら嬉しく思います。


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