『おれは非情勤』 東野圭吾 集英社文庫 - 2003年05月22日(木) 数年前に学習研究社の《学習・科学》という子供向けの雑誌に掲載されたものを大幅に加筆して文庫オリジナルで出版されたものです。 前半は小学校に非常勤講師として勤める25歳の“おれ”が主人公。全6編からなります。 後半は小林という小学生を主人公としています。 どちらも読みやすいのですが正直言って物足りなかったです。 特に活字中毒者には(笑) 薄い本なんで時間的にはそんなに取られませんが・・・ 以前、“しのぶセンセシリーズ”を出版した時にあとがきでたしか『作家としての方向性からというような理由でもうこう行った感じの作品(しのぶせんせ)は出さないとおっしゃってたようですが、この作品はしのぶセンセシリーズ以下です。 もちろん、出版社やネット上での盛り上がり等で刊行に至ったとも思いますが敢えて苦言を呈したく思います。 大人向きの文庫で出して欲しくはなかったですね。 東野さんの作品を完読したい方は別として、数冊しか読まれてない方には他の作品を勧めたいなあと強く思った作品であります。 評価5点 ...
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