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『むかし僕が死んだ家』(再読) 東野圭吾 講談社文庫 - 2003年03月06日(木)

数年ぶりに再読してみました。
東野さんお得意の伏線がいっぱい張られてる作品でサクサク読めます。
あらためて上手く作ってるなあと感心しました。

過去の記憶さがしのために昔の恋人沙也加と共に山中の別荘を訪れる主人公。登場人物はこの2人だけと言っていいだろう。物語のほとんどが別荘内で展開されてるので、まるで劇をみてるような錯覚に陥りました。

『悪意』と並ぶ隠れた名作かもしれませんね。
結構ミステリーとして楽しめる作品だと思う。
物語全体に流れるもの悲しいムードは最後にクライマックスを迎えます。
作品的には一行も無駄のない一気に読める作品と言えそうです。
沙也加さんとして精一杯生きていって欲しいと思い本を閉じました。

評価8点


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