その後も、うとうとしてはふと目を覚まして
お互いの身体を触ったり挿入したりしながら、朝まで過ごしました。


『あゆみは、やっぱりMだと思うよ』

薄々勘づいてはいたけれど、
特にMさんと付き合ってからは、認めないようにしていた事実。

『お酒も入ってなくて、生理前でもなくて…
　それでもこれだけエロいっていうのはもう何も言い訳できないよね』

セロリさんの言うことはいちいち正しすぎるから、何も言い返せない。。

ただ、身体を触られればまた濡れてしまうのは止められないし
そうなったらうちはセロリさんにしがみついて快感に耐えるしかないのでした。


6時過ぎになってあらためてシャワーを浴びて身支度をして、
「ありがとうございました」と言って部屋を去ろうとしたら
ベッドに横になっていたセロリさんが手招きしてくれてたから

ベッドサイドに腰掛けて
「今日、会えてよかったです」と伝えたら

何度かキスをした後、『またね』って。


お互いのいる場所を知る前に性癖を知って
本当の名前を知る前にあえぎ声を聞き、
名字を名乗る前にセックスをする。

こういう出会い方で相手を気に入ってしまった場合は、
初めてのえっちをしたその後にやっと片想いが始まることになるんだなぁ、
なんてことを考えながらホテルを後にしました。



（213061）