飲み会の中盤頃、山下さんがトイレに立ったタイミングで
うちも少し遅れてトイレに立ってみる。

すると思惑通り、トイレの前の廊下で、山下さんとばったり。

『あれ、どうしたの？』
「いや、うちもお手洗いに…」
『ふーん』

少しの時間でも2人で話せることを期待しての行動だったはずなのに、
いざ本当に2人きりになるとどうしていいかわからなくてドギマギ。

『キスでもする？』
「…！」

山下さんからそう言ってもらえたことの嬉しさと
完全に気持ちを見透かされていることの恥ずかしさの板挟みで
うまく言葉を返せずにいたら、

そうこうしてる間に山下さんの顔が近付いてきて

混乱する思考の中でうちはとっさに目をつむった！(>m<*)

…のだけど、唇が触れるか触れないかくらいのところまできて
山下さんの顔は離れていって。


『ばーかw』

とだけ言ってニヤニヤしながら去っていく山下さんの背中に

「もうっ…きらいっ…！」

と強がる言葉を(小声で)投げつけるだけで精一杯でした(//m//)



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