白い原稿用紙

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2002年12月14日(土) コタツ天国

先日 出して来たコタツにむかって
ぼや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと
ネームを考えていたりします。

まだ紙に移そうとしたら
壊れてしまいそうな脆さなので
ただただ 頭の中で構築しているんだけど
どう見ても
コタツで居眠りしているだけみたいな絵づら。

家族が同業者でよかったわ。

わがままなあたくしは
漫画を描くスペースに
他のモノの侵入は許さない癖に、
漫画に関する事は
どこにでも持ち込むのよ。

お人形制作スペースだろうが、
トイレだろうが お風呂だろうが
お外の喫茶店だろうが レストランだろうが 
道ばただろうが 映画館の中だろうが
(しかも上映中だろうが)
トイレだろうが お風呂だろうが。
さすがに ペンとインクまでは持ち込みませんけど。

昔は喫茶店でペン入れした前科もあるわ。
行き付けの喫茶店で、
もう諦めて受け入れてくれている
お店の方々は
あたくしの顔を見ると
奥の窓際の、いつも座る席に案内して下さったわ。
その席が空いていない時は、
「あの席は今埋まっているんですが
よろしいですか?」とわざわざ聞いて下さったわ。

さすがに 今の作風では
ペン入れはおろか、下書きやネームでさえ
お外でなんかできませんけど。

お引っ越しが重なって
その店にも行かなくなったけど、
ある時 通りがかりにそのお店に
寄ってみようとして行ってみたら、
なくなって 天婦羅屋さんになっていました。

ままま まさか
あたくしのような 儲からない客のせいで
潰れたのではありますまいね?
どきどき。
当時、デビュー前でお金がなかったあたくしは
珈琲1杯でねばる
もっとも嫌われるタイプの客だったはず。
でもよく、
友達が遊びに来た時、
あたくしが家にいないと、その喫茶店に来て
食事をおごって下さったりもしたわ。

いつでも 厭な顔ひとつせずに
あの席まで案内してくれた
あの店員さんたちは 今はどうなさっているかしら。

はっ。
もしかして その天婦羅屋さんで
働いていらしたのでは?
入ってみなかったのでわからないけど。

だとしたら
お店で、
自分の家にいるようにくつろぐ客がいなくなって
ほっとしていらっしゃったかも。

なんて
昔を懐かしんでいる場合じゃないわ。
目の前の締め切りが先ね。

それでは
もうちょっと コタツで居眠り……
じゃなくて、構想を寝ることに……
でもなくて 練る事にしますわ。


藍まりと |MAILHomePage

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