|
ビミョーに調子が悪いので 仕事の進みが 鈍くさいです。
寝込むほどではないし、 もそもそ起き出しても効率が悪いわ。
締め切りギリギリになって 「あの時あたくしはいったい何をしてたのよっ」 と後で 自分自身に怒り狂う事必至な感じ。
頭がぼや〜〜んとしていると 知らず知らず お人形いじってるし。 なんだか いつの間にか 右腕だけ やすりかかってるし。 まだ白いヘッド、好みの形に 削り入れちゃってるし。
ここはひとつ、 お人形趣味を満足させつつ お仕事をすすめるためには、 かの、 顔が入ったためにモデルを拒否した剛くんに お出まし頂くしかないわ。
ええ、彼がどんなに拒否しようと ポーズをとって頂こうじゃないの。 ……とかいってポーズをとらせようとすると、 いや〜〜〜〜ん 髪が乱れる〜〜〜〜 と、先に悲鳴を上げたのは あたくしの方だったりして。
さらにちょっと服を脱がせようとすると 弱った関節から 腕がぽっきりと折れて あたくしの膝の上を滑り落ちて行きました。。。
さんざん無理なポーズを モデル時代に取らされた彼は もはや健康な身体とは言いがたいのでした。
彼のモデルとしてのお仕事は 今度こそ 永久に封印されましたわ。
ジョイントを替えたりして もう少しましな身体に 戻してやる方法があるはずですけど 今は無理〜。
たぶんこれから 山ほど作るであろうお人形やヘッドは、 いずれは 人様に 婿に出すようになると思われますが、 この子だけは 責任をとって 一生 面倒を見るでしょう。
それではと 真っ白なヘッドとボディを さて モデルにするかと取り出してはみたものの やっぱり いづれあの子と同じように 可動部分が弱ってしまうかと思うと 無理なポーズを取らせる気にはなれず。
モデル人形として この剛君を購入した あたくしの初心は もはや 霧の彼方へと 散って行ってしまったのでございました。
人生 どこで狂うかわからないものねえ。。
|