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2006年05月27日(土) レビュー〜天空の舟ー小説・伊尹伝〜文春文庫


とりあえずチャレンジ。
その前に、あるHPのレビューで、この本を検索してみましたらば、まあ真面目な長文がずらりと並ぶこと並ぶこと・・・。
そんで、この本を絶賛。
と、前置きした所で、早速本のあらすじから。

夏王朝末期(4千年以上前?)のお話。
大洪水の日、伊尹(いいん)の母親は乳飲み子だった彼を、夢のお告げの通りに桑の木の空洞の中に入れる。
桑の木に入れられた彼は、大水に流されて、ある町へたどり着く。
艱難辛苦を乗り越えて、最終的には商(殷の方が分かりやすい?)の王様と出会って夏王朝を滅ぼす。

と、こんな感じの物語なんですが(アバウトですがね。特に艱難辛苦が★)とりあえず『桑の木から生まれた』(生まれたわけでもないけど)って事が、キーワードになってます。
というのも、この桑の木って、昔の人にとっては神木だったので、そこから生まれたとなると、えらい騒ぎなわけですよ(太陽が生まれると思ってたらしい)

その桑の木から生まれた人が、伊尹なんですが、基本的に皆第一印象ではがっかりします。
なんか陰気なんだそうです。
しかし、頭はよく、人をひきつける魅力を持っているので、万民から慕われます。
でも、王様とか一部の人から激しく嫌われます。
その為、殺されそうになったり、奴隷にさせられたりと、苦労が絶えない人なのです。

その不遇の時代が長い事長い事・・・。
本当にそうだったのかは知りませんが、宮城谷さんの書く人物は皆『妻帯は40歳でいい』という晩婚型。
その為、10年畑を耕して過ごそうが何しようが、どうでもいい感じ。
いや、その畑を耕す時間もとっても重要なんですが、読んでるこっちとしてはそんな時間があまりに長い〜。
事件が起こりにくいんですよ。

まあ、教科書で習った中国最古の王朝は殷なわけで、それより前を上下巻で書き上げたことがすごいんですが、だからこそ不遇の時間とか説明のページが長い。
最終的に商の王様の湯(とう)と出会うのは下巻になってからですからね。
それも一度は奴隷として出会ったので、逃げてますからね。
『せっかく会ったのに逃げちゃったよ!いつ本格的に会うんだよ!』
って心の中で叫びましたからね。

元々、そういう書き方をする方なんですが(ご本人も漢字の勉強にかなり長い歳月を費やしてるからかもしれません)いずれ、商に行くって分かって読んでしまうので、夏の首都に行ったりすると、『何しに行くのさ〜商に行こうよ〜』とかせっかちに思いました。

ということで、古い時代の話は知ってるからか苦手なのですよ。
なので、絶賛する方はすごいなと。
本質を読んでる感じがしてかっこいいなと。
事件性とか盛り上がりとかを重要視する方であれば、資料が比較的残っていて書きやすかったであろう、群雄割拠の時代の方が読みやすいかも知れません。

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