| 流れる水の中に...雨音 |
蜥蜴 - 2014年10月02日(木)
疲れ切ってしまったから
鳥はもう 鳴けないのです。
静かな森に降る雨も
鳥に チョビチョバ 打ち付けて
体も凍えてしまったのです。
風は優しくそよ吹いて
鳥の濡れ羽を撫でて行き
青い星空 小夜更けて
鳥は両眼を閉じました。
鳥は何をみたのでしょう。
鳥は何を思ったでしょう。
再び 両眼を開いたときは
黒い蜥蜴になりました。
繋ぎ止めてた尻尾を切って
何処かに逃げて行きました。
光はもう 眩しすぎるのです。
空はもう 高過ぎるのです。
...
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