真っ黒な夜の海 - 2014年09月20日(土) 夜中に目覚めました。 幾つになっても私は 夜中に目が覚めると小さい少女に 戻ってしまうのです。 夜の闇の深さに怯えて 囚われてしまいます。 まるで 1人きりで宇宙にでも放り出されてしまったみたいな そんな怖さがあるのです。 誰かの立てる小さな物音や 夜中に迷い込むメールに 救われる思いがする、 私は孤独が好きなはずなのに、本当は人のぬくもりを求めている そんな女なのです。 ある人が私に まるで悲劇のヒロインになりたがる と そう言うのだけど、 そんなことは有るはずもなく、ただただいつも、 怯えているだけなのです。 何に怯えているのでしょうか。 一つ一つ上げると、キリがありません。 だけど そう。 真っ黒な ただただ真っ黒で 何処までも分厚く広がっている 夜の海原です。 大きな音を立てて、押し寄せて、ともすれば いとも簡単に全てを飲み込んでしまう あの 夜の海です。 夜の闇の深さも 浮気心も 嘘も 女の思惑も まだ見ぬ不安も そして頼りない私自身も 真っ黒な海の波に折り重なるように見え隠れして 私を飲み込もうとしているのです。 だから思わず 声を上げてしまうのだけど きっと 誰の耳にも届いていないのでしょう。 誰もが 何処にも 1人きりなのだから。 ...
|
|