オモウコト。
幸希



 あるひ。


 体中がやけるように痛くて。
 からだがだるくて。
 とにかく何もしたくなかった。
 私はただ横になって一人息を吐いていた。


 病気はどうしても孤独を感じさせてしまう。

 
 うとうととして。
 ふと布団だけじゃない暖かさが増えたことを感じる。

 ふわり、とした独特の重さと。
 におい。


 心配した顔が私を覗き込む。


 ごめんね。
 と小さくつぶやく。
 その瞬間深い眠りについてしまった。


 起きたときには温かいうどんができていた。

 私はこんなしあわせでいいのだろうか。

 
 暖かい部屋は。
 きっとあなたが作ってくれているんだね。

2004年02月28日(土)
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