薔薇抄 *Rose Show*
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2007年06月25日(月) Don’t Touch Baby…

世界はあなたのものだと、十何年も前から歌って下さっている。
あなたのもの 
ほんとに?
ああ、道理でなんでもわかっているはずだ。
わたしにはもう、すべてわかってしまった。世界の仕組みが。もう、全ての、総ての、すべてが。

だからわたしは、未だ何もわかっていないのです。

つうかね、わかるってなんだ。何を知ってるってんだ。ばっかなんでも知ってるよ。安心安心。

世界の真理としては、バクチクがあの5人だという事のほかに、何があるんでしょうか。

だって別に、そう、そんなふうに触れて欲しい訳じゃない。並んで立ってるだけでいい。意味もなくドラムの前で立ちはだかっていればいいし、なんかのついでみたいに肩に手を乗せれば良いし、すれ違うに至っては、目線なんか合わせなくったって、すれ違うってこと自体がすごいって言ってんのに。
だからもう。
ひとつとして余すところなく、奇跡。何度声が枯れるまで言い募ったとしても、言い尽くせない。言葉が足りない。

創造神が、創造なさった世界。何てったって。彼が、求めたもの。たぶん、今でも求めているもの。それを目にできるなんて。こんな幸福は。
これ以上の、幸福は。
神である彼がアクセサリでいられる場所。世界一の能力をもつ、魅力の権化のスタンドを連れて。
自分がどう求められたいのかを、まず自分で求める。彼の欲求を見られるなんて、こんなセクシィな機会に直面して、どうしていいかわからない。
求められて、求めて、その位置についたはずのスタンドの君は、魔王として君臨しつつも、今彼が求めているものなんて、きっと本人にもよくわかってはいない。
求めている以上に何万倍も求められてるから。自分が求めてるものと、他人が求めてるものの境界線なんてものこそきっと、彼は求めてないに違いないんだから。

ああ、だって、自らの服装について言及して欲しいと思われてるとか、きっと気付かない。もう、フリルとか言って。その唇で。その声で。フリルって単語知ってるかなあ。ヒラヒラでもフリフリでもチュルリラでもなんでもいいよ。花柄、 とか。綿 とか。お願い、ズボン て言って(羞恥プレイ)。

何の話かわかんないでしょう。怖いことに、わたしの中では全部繋がってんだよ。脳はひとつ。

あのね。
全部わかっておいでなんですよ。すべてを。彼らは、ひとり残らず。
で、神とスタンドに至っては、たぶんすんごいわかりっぷりだよ。びっくりするくらいの。でも、まったくおんなじくらい、なんっっっっっにも、何一つも、わかってないんだよ。
超 頼れる。
だいたい、こんな下々のものが、何にきゃあきゃあ言ってるかなんて、そうそうわかってもらったら困る。こっちだってきゃあきゃあ言いたくて必死なんだから。一つも、一滴も余すところなくきゃあきゃあ言いたくて血眼なんだから。
ああ。スター。
わたしのスーパースター。
何度生まれ変わっても、きっとずっとキラメキのスーパースターとそのファン、という関係性であろうということに、心底安心している。
見たい眼鏡で見て、語りたい言葉でしゃべって、今日も一日が終わる。


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