薔薇抄 *Rose Show*
INDEX過去へのエピローグ未来へのプロローグ


2005年05月02日(月) 這いずる束の間

ただいま!
またどっか行ってました(笑)どっかっていうか、大阪と松山。
27日、朝7時出発で心斎橋へ。心斎橋にオープンしたブティックのプレオープニングセレモニーで
ファッションショーがあったので、そのメイクをしに。
パリコレで一番人気のパットって言うメイクアップアーティストがいるんだけど、その人の一番弟子が
いつきさんっていう日本人のメイクアップアーティストなのね。で、今回その人が心斎橋に来て、
バックステージを仕切り、フリーの地元アーティストとわたくしどもがその指示を受けメイクするっていう
案配でした。面白かったけど、メイク自体は超簡単(笑)。つーか「フリーのアーティスト」ってあーた方、メイク下手すぎだ!!!(笑)そんなんでいいのか。すごい自信をつけて頂いたよ。どうもありがとう。
モデルのヘアがあがるのを待って、担当なんて決まってないから自分でモデルを捕まえて、その子が何を
着るかをスナップで確認して、その服にあったパターンのメイクをする。それだけ。シンプル。
モデル出しが始まる45分くらい前まではゆったりしたもんでしたが(お弁当食べたりしてた)、そこから
半分以上のモデルにネイル塗ってボディファンデーション塗って、そうやって急に妙にバタバタしてるのは
楽しかったな。わたしはきっと、結婚してなかったら、こういう仕事を選んでいただろうと思う。だめか、BUCK-TICKと離れられないもんね。
ショー会場に潜り込むも、あまりの人の多さにモデルの顔しか見れず。うのちゃんとかSIHOちゃんとかを
遠巻きに眺め、スペシャルシークレットゲスト(笑)の聖子ちゃんを見ることも叶わず自主退場。
だって自分達がうちの社長の斜め後ろにいたことに気付いちゃったから☆みんながありったけのドレスやらディオールアイテムやらで着飾ってる中、いきなり作業着ばりにカーゴパンツとかの我等がいて良いはずも
ない。だってここに入るためのプラチナチケットを極めた招待状ももちろん持ってないしね♪
20:30まで仕事して、そっからわけのわからないお仕事会食。これの方が何より辛い。で、0時解散。
28日、13:55の飛行機で伊丹空港から松山へ。15時松山着。暑い…。夏なのか?
空港から市街地までバスに乗るも、向かってるところが合ってるのか不安になるほどののどかっぷり。
こんな日が高い内に現地入りしたのには訳がある。それは道後温泉!!
チェックインして、ラフォーレ原宿松山店(笑)を散策した後、路面電車でGo。のどかすぎる。
出張地で観光めいた事するのっていつ以来だろう?なんて考えてたら、なんでわたしはこんなところに
いるんだろうなぁ…とかが止まらなくなる。今日はライブがあるのに。neji君に逢いたいのに。渋谷で買い物したいのに。わたしのベッドで眠りたいのに。昨日はあんなに忙しかったのに。全然知らない場所なのに。
空が、高いなあ。「明日があるとするなら 奇麗な空がいい」。うん、うん。
たった10分のtripで道後温泉へ。霊の湯二階席コース、¥980也。浴衣、お茶、お煎餅つき。
内風呂のようにこじんまりした霊の湯は、貸し切り状態。水位が高くて普通に入ったら目ぐらいまでお湯が
来る。お湯の温度は熱めで、それは好き。ずーっとお湯が絶え間なく注がれてて、湯船から溢れ続けてる。
それも好き。そして、誰もいない。それが 好き。
おばちゃんの団体が入って来たので入れ替わりで出る。大騒ぎで楽しそう。浴衣を着て、神の湯へ。こっちは言わば大衆浴場。入浴だけなら300円。地元のおばあちゃんがマイ桶・マイタオル持参でいっぱいいる。
すれ違い様、上から下まで見られて「ねーちゃんきれいやねぇ。」と言われる。へへ。ありがとう。
そっかあ、わたしきれいなのかぁ。素直に受け入れられる精神状態なら、悪いものじゃない。良かったね、と自分を労って、もう一度浴衣に着替え、二階席の休憩所へ。お茶を飲んでだらり。ひとりで来てるのが珍しい?みんな見るね。知らん顔して今にも崩れそうな欄干にもたれ、外を見る。ぼーっとするのなんて大得意。ここに来ることがまたあるのかな?ないんだろうなぁ。日が、暮れるなぁ。
29、30日はそのまま松山で仕事。メイクしてもらったお礼にと、お客さまから薔薇を頂くが、飛行機に
持ち込めないのでおいて来た。残念。
そしておうちに帰る。
飛行機を降りて、ハイウエイバスで大宮まで。首都高を走るのが大好きだ。窓から外をずっと見てる。
ビルが建ち並ぶ。その窓と言う窓が、全部人の居場所なら、わたしがここにいたって、いいでしょう?
Passion 聴きながら泣いて(笑)。
自然はわたしを不安にさせるけど、都会はわたしを許す。
デラシネ、とは良く言ったもんだね。

そして昨日のわたしは使い物にならなくて、一日寝て過ごす。
御機嫌よう さようなら
良い黄金週間を!


ROSA |MAILHomePage