薔薇抄 *Rose Show*
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2004年06月17日(木) 日常の1コマ。

先日、ラグシーに行こうと、渋谷を歩いておりました。
マルイの本館前の三叉路、渡ろうとした瞬間信号が赤に変わり、無理に渡らずに待つことにしたわたしの
斜め左前に滑り込んで来た、今時と言うには少しこぎれいな高校生のオトコノコ二人組。
聞くともなく聞こえてきた会話は、どうやら先の中間テストについてだったらしかった。
「あ、信号赤。」一方がそう言って彼等も止まる。
刹那、右の彼が左の彼に言う。
「ね、手ェ繋いでい?」
「ええ?!やーだよ!!」
即答で左の彼。
「なんで?いーじゃん。信号変わるまで。つーか繋ぐし。」
実力行使で恋人繋ぎ(笑)
「やだって!なーんで」
「いいじゃん。でさあ、」
そのままさっきのテストの話題へ。結局手を繋がれたまま答える左の彼。
ほほう。と思って見ていると、信号が青になった瞬間、
「ほら青だから!」
と、振払うように左の彼が手を解いて、右の彼も逆らわずに一般的な友達との距離を保って
横断歩道を歩いて行きました。
ふうん。なんだか微笑ましいものを見たね。
そんな梅雨の合間の夕暮れ時でした。



そして場所は変わって名古屋。
名古屋駅近くの百貨店にて勤務を終え、最早行きつけのセレブリティスーパー(笑)に向かって
歩いておりました。
ふと気付くと、わたしの前を歩く、中年というより、最早初老のおじ様二人。
右の彼は身長160cmくらい。白いもののかなり目立つ髪は、きれいに手入れされている。
左の彼は身長155cmくらい。右の男性と同じに、きちんと梳かし付けた髪は襟足で綺麗に揃えられていた。
そして、この二人はラブラブだった。
左のおじさんは右のおじさんの腕にぶら下がるように、身体を擦り付けるようにして掴まっており、
絡まる勢いなもので、二人してものすごく歩き辛そうだ。
でも、そんなことよりくっついていたい、二人の全身からその意志が見て取れた。
お揃いの様に、グレーの夏物のスーツ姿。お仕事帰りなのかしら。
そして、やおら伸び上がった左の彼、右の彼の頬にたっぷり5秒のキス。
やってくれます。
思わず素で「あらら」と言ってしまうわたし(笑)。
まあ、そうね。いいわよ。
♪ふ〜たり〜のため〜〜〜、世〜界はあるの〜〜〜。
そんな初夏の夜更けでございました、


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