|
|
■■■
■■
■ 飛ぶ鳥跡を濁す
帰りの電車に座れると あたしは そのうち寝てしまう。
でも 今日は起きてた。 ずっと、観察していた。
ぽっかり空いている二人がけの席 いったい誰が座るだろう。 座る人はいるのだろうか?
やっぱり席を見つけた人は、我先にと小走りでやって来た。 けれど、大抵みんな逃げた。 『うわっ!』 顔をしかめたり、見なかったように通り過ぎた。 空席であることに納得していた。
座席は汚れてないんだけど、 ワンカップのお酒のビン 3個 大量の肉の骨の固まり 床に散乱…… 無理もない。
あたしが ひそかに思い描いた人物は座らなかった。
**************************************************** 『飛ぶ鳥跡を濁さず』 立ち去る者は、自分が居た跡を見苦しくないように、良く始末しなければならない。また、退き際が潔く綺麗であること。
2003年01月28日(火)
|
|
|