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どうしたものか、仕事中だというのに目が潤んでくる。単純に眼の調子が悪いのもあるだろうけれど、もしかして己は弱っているのだろうか。
他愛のない会話。その中で仄めかされる色事の気配。そういうのが毎日続くと結構疲れるのだなあと思った。 自業自得。確かにその通りなのだけれど、流されて寝てしまった相手と連絡をとりつづけるなんてことはなかったから、とても困惑している。
ところでふと気が付いたのだが、彼は大好きだったあの人に似ている。感情を飲み込んでしまうところや自分よりも他人を優先してしまうところが、とてもよく似ている。それから、大勢で遊ぶのが好きで、楽しいのが好きで、笑いが好きなところも。甘えてくる仕草や感触は懐かしささえ感じるほどだ。 思わずあの人の呼び名を口にしそうになる。
考えていると泣きたいような可笑しいような気持ちになって、そうして、己は彼を思い出せないことに気が付く。あんなにも彼無しでは生きていけないと思っていたのに、たった二年で全ては色褪せて遠くへ行ってしまうのだ。
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