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己は傷ついていたんだと、今更ながらに気が付いた。己は馬鹿すぎて、今更気が付いた。そして、 気が付いた瞬間、心臓をぎゅっと掴まれた様に、胸を強く叩かれた様に、苦しくなった。 己は、彼を好きだったのだ。そして彼はその気持ちを知っていながら、考慮する事はなかった。己はゴミ箱で、便所で、そういうものだった訳だ。 悔しいとか、憎らしいとか、そう思う前にただ悲しくて、涙が出た。
でも、あなたも一緒じゃない。何が違うの。 そういう彼女の言葉に、少なからずショックを受けた。では自業自得という事だ。そういう事なのだ。己は彼を責める事も、憎む事も、恨む事も出来はしない。傷ついた自分を持て余すだけだ。
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