selenographic map
DiaryINDEX|past|will
一夜限り。 そういう関係もある。でもそれは本当に行きずりの人間とで無ければ、出来ない。人は身体を重ねて、情を注いで、そうした記憶を簡単に忘れられるものなのだろうか。忘れられるとしたらそれは寂しいことのように思うし、忘れられないのならそんな関係は持てないだろう。
己程度の人間が身体を張っても意味が無いという事に、いい加減気付いても良い頃だ。
相手にとっての己は忘れられる程度の人間なのだ。己にとっての相手はこんなにも忘れがたい存在なのに。でもそんな事、どうしようもない事なのだ。自分に魅力なんて無いと知っていた筈なのに。身体さえも受け入れられない人間なのに。 死にたいくらい恥ずかしい思いを何度したら気が済むのだろう、己は。その度に自分を罵る。馬鹿野郎、死んでしまえ。
|