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とどまることが出来ないでいる。 進むことが出来ないでいる。 愚かにも、ただ同じところをめぐっているだけ。
言葉を借りるなら、恋とは「身体の中で勝手に作られ」、「脳細胞をとろかし」てしまう「ジャンキーよりも始末が悪い」ものらしい。 脳内麻薬物質の見せる幻覚。ならば恋は、本来はその場に存在しないものだ。 そのないはずのものを、麻薬でとろけた脳が見つけ出してしまう。
この無限ループから、どうしたら逃れられるのだろう。
石の刻シティ/大原まり子/徳間文庫 1992 ISBN4-19-577146-3
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