2008年04月04日(金) |
ジャンプスクエア5月号/彼の殺人計画 |
鬼頭先生の読みきり感想です。ネタバレ＋長いので畳みます 全体的に物凄く淡々として話が進むんですが、全然退屈しなかった。
変に癖になる面白さでした。思わず何回も何回も読み返してしまう。
SQの中で明らかに異質だったけど良い意味で浮いてたと（私は）思いました。
何気にカラーに黒コエムシがいて感動しました。幼女が背負ってる変なリュックも気になるよー
あとクラスメイトの眼鏡の男の子が「今はやりのBL」とか言ってきて
変な汗かいてしまった。ごめんなさい（色々と申し訳ない気分になった）
殺す相手が家族や友達じゃダメなのが情とかじゃなくて利害関係がどうとか冷静すぎて怖い…
でも実際こういう理由で見ず知らずの人間を殺す人って居るんだろうな
何かいつもの先生の漫画よりキャラの年齢が高いのもあって不思議な感じでした。
鬼頭先生の味はしっかり残しつつ少年誌風にもなってて
話も読みやすかったし、これで他の作品にも興味持ってくれる人も多そう。
最初読んだ時全然気付かなかったんですが、ヤスヒロ君刺したのって
殺す相手探してた時に出てたオタクの人ですよね…ホクロの位置が一緒だ
友達の彼氏の話とか、あちこちに伏線張られててびっくりです。皮肉な話だな…
これ、ヨータ君も同じように1年ヤスヒロ君の事調べてたなら、殺人計画の事にも気付いてたのかな？
もう少し刺しに行くタイミングがずれてたりとか、
あと同じようにまた彼を狙ってる人がいて連鎖になったらとか色々考えてしまいました。
しかし鬼頭先生の描く幼女は本当にかわいいですね！
丁度これ位のちっさいのが特に可愛いです。空への門も可愛すぎた。
ミカナちゃんが無事で何よりですが、胸に凶器残ってるし
殺人計画のノートもあるしで結局マスコミのいい餌になりそうですね
せめて包丁じゃないものが凶器で、ノートも処分してあれば良かったのに
まあそれじゃヤスヒロ君的にも意味ないんだろうけど。
ミカナちゃんが数数えいくところのコマは見ててドキドキしました。
ヤスヒロ君の両親が可愛くて凄い好きなんですけど、息子が殺されたってだけでもショックなのに
裏で1年かけてこんな計画練ってたとか後のこと考えると鬱だ…
ハッピーエンドでもバッドエンドでもないんだろうけど、でも読後感は不思議と良かったです。
あとインタビューも面白かったです。誤植でなるたるもIKKI連載中になってましたが…(笑)
SQの「連載計画」は是非いつか実現して欲しいです。
好みは別れそうですが「彼の殺人計画」、私はお勧めでした
