しとしとと降る雨の中に、
思い出される過去の念
なぜか雨には思い出が多い
ああ、そういえば雨男だからか 【裏日記】 伝えたい事を伝える 口で言うのば簡単なのに、言葉に出来ずに苦しむ
言いたい事はそんな事じゃないんだよ 分かって欲しい事はそんな事じゃないんだよ ただ分かってもらえると思って言ったのに 「それが俺だ」と君の言葉を信じて
信じて、分かってもらいたくて、伝えたくて…
あれからまだ4ヶ月 声をかけられなくなってもう4ヶ月
あの笑顔を見れずに、君の声を聞けずに、ただ繰り返す日々 どんな罪滅ぼしがあるのだろうか それを探し続け過ごし続ける あの頃を取り戻したいのではなく、君を取り戻したいだけ 間違え探しに、さあ行こう もう二度と間違えないように 新年度を迎え、生活も変わる
日々、奇しくも振り返る暇すらなく過ごす毎日
何かに追われるように…
何かを追うように…
流れるように時を経て、気付けば遠い過去へと追いやられている始末
今日は何も無かった
学校も部活もバイトも
今年度入って初めての事ではないだろうか
久々に振り返る時を持ち、そして雨が降る
こんな雨の日は、
ずぶ濡れになりながらバイクを走らせたあの頃を思い返す
危なっかしい運転、顔に当たる雨粒、夏の潮の香り
ヘッドライトの光、マフラーの乾いた音、街灯のオレンジの光、深夜の道路
あの頃感じていた温かさ
あの頃感じていた心地良さ
あの頃抱いていた想い
何かを伝えたくても言葉にならず
何かを聞きたくても噛み殺す
前にも後ろにも進まぬ日々
ブラウン管に写るその笑顔
ジッポにフランス語の教科書
タバコを苦そうに吸うその姿
胡坐をかいて大笑いするその仕草
気付いたら、本当に昔の話になっている
時に見かけるその横顔に声をかけることも無くなった
あのバイクでタンデムすることも無くなった
夜通しで話し込み、隣から壁を叩かれることも
こんな風になる事を望んだことは無い
何かを間違えたのか…、そんな想いに囚われる
こんな雨の日に、過去を振り返る
確実な後悔の念、痛いくらいの切なさ、自分を罵倒する声
僕たちは隙間を見つけ その壁を乗り越えながら
誰かに謝りたいこと 素直になるべき時を
自分を嫌いになっても 恋人を愛し続けることで
何とか 取り戻してきたよ
もう二度と 二度と 間違えないように
この春から始めたギター
優しく彩るその音色も、
本体の深いブルーに囚われたココロには伝わらない
この悲しみは 永遠に
とまらないような気がして
この傷をかくすのは だれ?
そう 明日は来る 春を待つ
この手が この肌が 君を
いつまでも おぼえているよ
こころが 壊れてゆくなら
そう 涙ふかく 春を待つ
この哀しみに といかけて
春へつづく空を知るよ
でも もう少し 泣かせてね
そう 想い深く 春を待つ
ココで一句
雨につられ 『しとしと』奏でる ギターの音色
振り返る時間はあと少し
また『日常』に戻る
御粗末です
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