2003年03月01日(土) 季節の匂い




豪雨と形容されそうな雨が一日降り続き、

先程、やっと、雨が止み、風だけの状態となりました



そんな中、夜の道を歩むと季節の移り変わりを感じます



今までの身を裂くような寒さが消え、

強いながらも、身体に心地良い風



どこの垣根から匂うのか、あの『春』を連想させる黄色の花の匂い

道端に小さく咲くタンポポ、畑を彩る菜の花



この『匂い』を感じると、

毎年、じきに訪れるであろう新生活に心躍らせていた事を、思い出す



明日は今年度の空手納め

3週間後に卒業を控えた先輩方の最後の空手道部



彼等との別れは、何とも悲しいものです

お互いの切磋琢磨を競い合った人達

俺の中でも、一つの終わりが来たような気になります



もう頼る相手が居なくなるのだ



勿論、既に部の運営は後輩達の手に託し、

俺達は楽隠居を決め込んでいるが、

それとはまた次元の違う話



『競い合い』の中、無条件に『上』に立っていた者達が居なくなるのは、

かなりのプレッシャーとなる



今度は追われる立場に立たされる

意地をはる必要など無いのだが、それでも意地を通していきたものだ



明日はその意地のはる前夜祭

10人組手、加減などしません



今まで一度として本気でやりあった事の無い『上』と本気でやりあう

その緊張感が、この夜の春の匂いの様に、心地良いのです



ココで一句



競い合い 共に過ごした相手に 最後の華



御粗末です

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