豪雨と形容されそうな雨が一日降り続き、
先程、やっと、雨が止み、風だけの状態となりました
そんな中、夜の道を歩むと季節の移り変わりを感じます
今までの身を裂くような寒さが消え、
強いながらも、身体に心地良い風
どこの垣根から匂うのか、あの『春』を連想させる黄色の花の匂い
道端に小さく咲くタンポポ、畑を彩る菜の花
この『匂い』を感じると、
毎年、じきに訪れるであろう新生活に心躍らせていた事を、思い出す
明日は今年度の空手納め
3週間後に卒業を控えた先輩方の最後の空手道部
彼等との別れは、何とも悲しいものです
お互いの切磋琢磨を競い合った人達
俺の中でも、一つの終わりが来たような気になります
もう頼る相手が居なくなるのだ
勿論、既に部の運営は後輩達の手に託し、
俺達は楽隠居を決め込んでいるが、
それとはまた次元の違う話
『競い合い』の中、無条件に『上』に立っていた者達が居なくなるのは、
かなりのプレッシャーとなる
今度は追われる立場に立たされる
意地をはる必要など無いのだが、それでも意地を通していきたものだ
明日はその意地のはる前夜祭
10人組手、加減などしません
今まで一度として本気でやりあった事の無い『上』と本気でやりあう
その緊張感が、この夜の春の匂いの様に、心地良いのです
ココで一句
競い合い 共に過ごした相手に 最後の華
御粗末です
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