先走り更新です
のつもりだったんですけど、書いている途中に寝ちった
今朝は1コマからの授業
寝たら終わりの俺、相も変わらず、徹夜で出席
…と言いつつも、少々遅刻してしまいました
最近、空手をやっていない分、歩ける距離ならば歩くようにしてます
健康のためですね!
…嘘です、ただ単に、メットで髪型が崩れるのが嫌なだけ
今、心機一転短髪なもので潰れると情けないんですな
学校入り口、定年坂の上り階段に差し掛かる
大学が山にあるため、殆どの道が坂道となっているウチの大学で、
「稲妻階段」に並ぶ難所の「定年坂」、まずココで息が切れます、毎日
ココでふと、道路側に目が向く
ミスドの後姿が目に映った
以前までならそのバイクの騒音で分かったものだが、
今ではその姿を確認しなければ分からなくなった
時と共に、お互い変わっていくものだ
彼女は駐輪場の方へと走り去る
俺はそのまま踵を返し教室へ
途中、タバコを買う為に食堂入り口へと入っていく俺
扉の向こう、ミスドが定年坂を歩く姿が目に映る
順序は入れ替わり、今度は俺がミスドの後を歩くかたちに
タバコを買い終わり、すぐ前を歩くミスドの苗字を呼び、声をかける
ミスド、スタスタと前進していく
もう一度、今度は普段呼んでいる通り、名前で声をかける
『お〜い、○×ちゃん』
「…アッ、先輩、今日は早いですねぇ」
もう一ヶ月以上会うことは無かっただろうか…
久し振りに見る、振り返ったその姿に思わずギョッとした
全く化粧っ気の無かったミスド、歪なほどに赤い唇をしている
「髪、短くしたんですね」
隣で坂道を登るミスドがこう言う
『ああ、ウザかったからな』
並んで坂道を登りながらこう答える
視線を坂道の先へと投げかけたまま
正直、その顔を直視する事が出来なかった
「もう坂道、体力、使い切ったぁ」
定年坂中腹、教養棟の間を走るこの坂道でミスドはこう言う
『ああ、俺もさ、最悪だわ、…じゃあ、頑張れよ?』
歩先を変え、教養棟に向かいながらこう答える
俺の授業はこの教養棟の向こうにある校舎
…普段なら、
天空の城へと向かうであろうミスドとこの先まで同行しただろう
勿論、今回採った道順が正規のものだが、
別に坂を登りきってからでもその校舎には行ける
少なくとも1ヶ月前までの俺なら間違い無く同行していた
坂を登るのがイヤだったわけではない、ミスドといるのが居た堪れなかった
その顔をまともに見ることの出来ない気まずい雰囲気から逃げ出した
授業中、ミスドの事が頭を支配する
どんな服を着ていたか?
どんな髪形をしていたか?
眠そうな顔をしていたか?
そんなモノは何一つ覚えていない…、と言うより見てもいなかった
ただ、俺の脳裏にクッキリ映えるはその赤い唇
その鮮明な情景に、それ以上の鮮やかさを放つ、赤い唇
そのあまりにも俺の中で抱いていたミスドとはかけ離れた姿
まるで“別人”を見たかのような錯覚
気になる…、
気になる…、
気になる…、
なんだ?一体何が起きたって言うんだ?
ミスドが化粧?
…そりゃ、多少の化粧はしていたがアレは多少なんてレベルじゃない
揶揄すれば、ガッチリメイク、とでも言ってやろうか
…男が出来た、か?
もうとうの昔に決着をつけたと思っていた心がざわめく
この一ヶ月、何の動きも見せなかった心が、舵を失った船のように
大きく左右に揺れ、危なっかしく上下する
『いっそ、誰かと付き合ってくれでもしてくれたなら、
これ以上囚われずにいられるものを…』
そんな風にすら考えていたはずなのに、
この考えが心同様、俺を揺さぶる
心の動揺と共に、苛立たしさが俺の中に広がる
『いつまで囚われ続けるんだ?』
そして、
その事以上に、吹っ切ったと思っていたにも関わらず、
邪推を巡らす自分に腹が立つ
そう、全く違う理由からメイクしているのかもしれない
俺の見間違いで、寒い中、身体を動かしたからなのかも知れない
もし、彼氏が出来ていたとしても、もう俺の関わる事じゃない
『疑心暗鬼』…、また俺はあの頃と同じ事を繰り返すのか?
その幼稚なまでの邪推を巡らす自分の猜疑心
授業中、そんな考えが頭から離れず、体がボッと熱くなる
熱くて、熱くて…
叫びたくなった
いっそ授業なんて関係ない
『ウワーーーーッ!』と大声を出してやりたいと思った
俺はまた『逃げていた』のか?
そんな自分の姿に気付き、バカらしくなった
『真っ向から当たる事も出来ず、
勝手に終止符を打っただけだったのかも知れない』
こんな俺のどこが“不撓不屈”なのだろうか?
ただの臆病者じゃないか
バイクを見る度に苛立っていたのはその良い証拠だろう
ホントは自分もバイクに惹かれていたんだろ?
バイクにミスドを持っていかれた、なんて小さい事を考えているんだろ?
だから、そんな状況から逃げる為にも
『バイクが嫌い』なんだよ
見てみろよ
お前はこんなにもちっぽけな存在なんだ
いくら格好つけようが、そんなもんなんだよ、お前なんてさ?
『ッッワァーーーーーッ!!!』
よっしゃっ!反省終了っ!
ウジッている暇があるなら前へ進むさ
過去の行動が悔やまれるなら、悔やまれない程の良いものを先に見出すさ
どうやら寝不足というヤツは、思っていた以上に厄介なもので
自制心がかなり利かなくなるんですよ
妙に愉快になったり、妙にムラムラしたり…
ナチュラル・ハイも転び方を間違えると、とんでもないっスね
ココで一句
反省は良いが 後悔はするな! 臆病者
よっしゃ!
とりあえず、勉強!
御粗末です
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