2002年12月24日(火) |
裏舞台(昼過ぎの小休止) |
ウチのバイト先に、こんな常連さんがいます
その常連さん、父・娘の二人
決まって日曜の午後2時頃にご来店
窓側の席の一番奥を好んでいる
彼ら、この間の日曜にもご来店
まぁ、この程度の常連さんは腐るほどいる
レンベーカップル
和ドリおばさん
牡蠣チノおじさん
マンガ太郎
シャネルカップル
大体こんな感じで、いつものオーダーや来店時の行動・服装で
アダナが付けられている
でも、この親子にはまだアダナがない
俺、この親子、かなりのお気に入り
お父さんは、例えるならどこかの業界人
いつも黒系の服装でサングラス、シルバーアクセがポイント
20代後半くらいのシックな人
こんな感じの人の娘ってどんなんだと思う?
まあ、お父さんの年齢から考えると、とりあえずチビッ子ですわな?
それは当たっている、娘さん、まだ2・3歳くらいだと思う
髪の短い可愛い子ですよ
…ただね?
この子、自分のオーダーは自分で頼むですよ!
まだ2・3歳くらいの子がですよ?
勿論、カタカナの長いメニューまでは読めないから指差しなんですけど
で、いつもオレンジジュースを頼むんです
「オレンジィ〜」ってな?
カワッイ〜!
俺達、バイトの間でアイドルです、もう骨抜きです
でなでな?
お父さん、こんな感じなんで、スッゴイ無口で無愛想
ソファー席で、娘の正面に座って黙々と前菜を食べている
そんな中、
食前のオレンジジュースを持っていくと、この子、自分でストローを指し
自分の顔よりでかいグラスを胸の前に抱えて飲むんです
2・3歳の女の子がよ?自分でやるんですよ?偉いよね?
また、その仕草が可愛いんですよ
コレくらいの年の子供、
フツーならギャーギャー騒いで泣き喚いたり暴れ回ったりで大変
なのに、この子、この落ち着きよう、信じられませんよ
いざ、メインの料理が運ばれると、
サスガに自分の顔がやっと出るくらいのテーブル、自分では食べられない
女の子、一度席から降り、お父さんの隣に移動
お父さんに食べさせて貰うってワケなんです
お父さん、自分の食事の合間を縫って娘の口元に運んであげる
まぁ、ここまでは日常の風景
お父さんが食べさせてあげるっていうのはあまり見ないけどね?
でも、サスガはこの子、他の同年代の子とは違う
ありふれた光景としては、
「早く食べさせろ〜!」みたいなダダこねるのが日常
この子はと言うとね?
待ちます!それはもうひたすら
お父さんが運んでくれるまで全然動じない
じっと、お父さんが食べているのをずっと見つめている
お父さん、運ぶ
この子、食べる
お父さん、自分の食事
この子、お父さんの顔を見つめる
お父さん、自分の食事
この子、じっと見つめる
お父さん、自分の食事
この子、じっと見つめる
お父さん、運ぶ
この子、食べる
この繰り返し
また、この見つめる仕草が親子というより、恋人
まだ幼稚園にも上がらないような年で、
コレだけの子はそうそういないんじゃない?
かなりしっかりした子です、ホント
退席の時は、さすがに甘えるこの子
お父さんに抱っこしてもらいながらレジまでやってくる
で、必ず店から出る時、手を振ってくれるんです、
もう可愛いったらありゃしない!
と、まぁ、今日はビデオを観まくっていた俺
“I am sam”を観て、この子の事を思い出したわけです
あ〜、もう、この映画、良かったわ〜
いつも通り、何度も泣いてたさ〜
いつも父・娘の二人きり…、お母さんはいないのかなぁ
ここで一句
喧騒の中 心和ます 親子愛
こんな感じで、常連さんとの触れ合いがあるのも
ホール職の醍醐味ですね
他にも面白い常連さん、沢山いますがね
御粗末です
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