2002年11月15日(金) 心構えも必要で?




今日から三日間、某国立大学、学園祭



今回の学祭アーティスト:ザ・コブラツイスターズ











って、誰??



去年は0930(まぁ、知っている)、一昨年はCLOSE…(誰だ!?)

まぁ、私立じゃないしねぇ…



で、まぁ、前から言っていた通り、我が芦原空手道部、演武をやります



だがね…今回は俺、お怒り



まず、今回の演武、メインキャラは殆どでていない

オープントーナメントが控えているんでね、無茶はしないって事で

更に、“いかにも”て人間が瓦割ろうが板割ろうが面白味が無い

なんで、メインは全て1年生と女の子を選出



やっぱり、一年生や女の子が割った方がインパクト強いじゃん?



それは同感な俺

皆さん、やる気満々、ってか、自分からやると言い出していた



なのに、だ!



まず、練習に来ない!

来ても演武の練習しかしない!

そして、言い訳ばかりしてこっちの言う事を聞かない!



今年の一年生、結構な悩みの種

練習も殆ど参加せず、やる気も感じられない

…まぁ、分からないでもないんです、それは



今年の一年生の一人、とんでもないヤツが入部してきました

俺達が目指しているオープントーナメント、コレは地方予選からのもの

だが、この一年生、実は大学入る前から全国大会に出場するほどの実力者



周囲に目標となる人がいるのは素晴らしい事なんですけど、

あまりに突出し過ぎてしまうと、目標とは捉えずらい

内心『あんなのには勝てねぇよ…』、そう思ってしまうのも無理は無い



もう、ホントに練習に来ないんです

俺達もほとほと困りまくっていた



が、しかし!



演武にメインとして参加させることを決定した主将・副主将

それを部員達に発表する

普段の練習の合間を縫って、『サバキ』と言われる技術を教える

まぁ、分かり易く言えば、“護身術”みたいなモノです



そうしたらね…来るようにはなったんです、一年生



『サバキ』の練習のみね



仕方が無い奴等だなぁと、ちょっと怒ります

『普段の練習で基礎体力をつけなければ、『サバキ』だって

 上手く出来ないんだよ?』とね?



「俺、こういうの(護身術系)がやりたくて入部したんです

 別に試合とか空手とかはどうでもいいで」



ケンカ売ってんのか?(怒)



こんなことを飄々と言ってのける一年生、

…ある意味度胸が据わってんのかな



まぁ、やりたくないと言っているヤツに教えてやるつもりは無いんで

(普段の練習については)放っておこうと言うことになりました



次に女の子



このこらも練習、かなりサボりがち

その理由:女の子がいないから

良い練習相手が居ないから来ないんだそうだ

だけど、飲み会には必ず参加してくる…ハァ〜



もう、勝手にして下さい…



で、今回の試割3舞台中、女の子二人参加

一人は俺たち推薦で選んだ4年生女性部員

もう一人は、以前から“古典”空手をやっていた立候補OG部員



まぁ、部の顔でもありますから、丁寧に教え込む俺

試割は基本的には“古典”派のイベント、教えるのは俺が中心

どうやったら割れ易いか〜から、如何に見栄えが良いか〜まで教え込む



それと、ここで試割の裏話



実は“試割”、やってみると驚くほど簡単なんです

板や瓦に対して垂直に打ち下ろせば、余程躊躇しない限りは割れる

このやり方であれば、例え小学生であっても割れる



それともう一つ

“試割”は打ち手より、むしろ持ち手の方が重要

板の目を攻撃に合わせ、関節を固定し、

そして割れる方向に力を加えつつ持つ

あの板…、持ち手が力を加えた程度でも割れるんです



この二つがちゃんとかみ合えば、かなり容易な技術…



なんだけど!



今回の試割、俗に言う“四方割り”

四方の目標物を如何に流れに沿い、綺麗に緩急をつけて割れるか…と言う物

身体を動かしながら割るので、対象物に垂直に攻撃するのはそれなりに大変

…男の場合は、そんなん関係無いんだけどね、力任せで十分



俺、その点を強く教え込む

4年生の女性部員、熱心にその練習を繰り返し行う

この人は元々かなりセンスが良いので、俺、心配してなかった



問題はもう一人の方さぁ…

『自分のスタイルは変えないの!』と言って、

いっさい古典以外の練習をしない

古典派は、“引き手”と言って当てたらすぐ身体に拳を戻すんです

でも、これじゃあ割れない可能性がある



『それじゃあ、板、割れないかもしれんから、もっと押し込まないと』

と、俺、それを伝える



『さっきやったら割れたわよ、うるさいわね!』



ウ・ウルサイだと?このガキャァ



普通にやれば誰だって割れる、

でも、四方割の場合は勝手が違う

だから、打ち方を変えなさいと…そう言っている俺に対し



ウ・ウルサイだと?このガキャァ



あ〜、もう、勝手にして下さい

恥かくのはオメェなんだからっよ〜

と、それ以降放っておく俺(大人気ない)



長くなってきましたが、ハイ、ここでやっと学祭当日

俺たちの演武の出番がやってまいりました(夕方5時)



日も沈み、やや肌寒い中、開始される



最初、基本稽古、こんなん見たってつまらない

それでも部員30名近くが一糸乱れず打つ基本技には、客もそれなりの反応



そして、次、一年生による『サバキ』

まぁ…それなりの出来だったかなぁ?

一年生にしては頑張った、と俺は思っている

けど…お客さん、反応無し

仕方が無い…バランス崩しながらの護身術、カッコ悪いよ〜

良い勉強になっただろう、一年生にとっては



で、組手

軽量級・重量級の二試合

両方とも実力者によるものでそこそこ見栄えがよかった



そして最後、試割



順番は、問題児→四年生→主将君



問題児、試割開始

一枚目、無事割れる(一枚目は簡単)

二枚目、割れず

三枚目、割れず

四枚目、割れず…



再度やり直し、とりあえず全部割ったが…ここまで散々な結果になるとは



続く4年生は、打ち合わせ通り、笑い要素も含みつつ見事完割

更に続く主将君の瓦10枚割で客ウケも良く、綺麗にまとまった

主将君の瓦割の歓声の中、内心ホッとしました



部としての演武は成功

一年生や女性部員には良い薬になったかと思っていたら

…ここで波乱はやってきた



終了後、あの問題児、ワンワン泣き出す

他の女子部員に慰められる中、そして言い放つ



『持ち手がダメだから

 失敗しちゃったじゃない!

 それに後のは何?

 あんな風に不真面目にやられたら

 まるで私のがつまらなく見えるじゃないよぉ!』




そのまま女子部員に抱えられ、道場の方へと戻っていく

俺達、片づけを続行



確かにね…彼女の持ち手は2年生部員

で、4年生の持ち手は俺達試合待ちのメンバーがやったよ



でも…一言、良いですか?

この胸の内を叫んでも良いですか?



お前が練習にこねーから、打ち合わせもできねーんだろ?

何度も言ってんのに、話しを聞かなかったんはテメェーだろ!

他人のせいにすんじゃねぇーー!!



ハァ…ハァ…

怒ってもいいいでしょ?

ってか、アアッ、ムカつく!



…疲れるよ、ホント

何も考えずに空手に打ち込めたら、どんなに楽だろうかねぇ

道場の頃は“空手”だけやっていればよかったからなぁ…



ここで一句



何事も 努力せずには カッコ無し



うまくやりたきゃ、努力せい!っちゅーんじゃ。

ううぇ〜…お疲れサマァ…



御粗末です

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