2002年10月15日(火) 踏み出したその一歩




久しぶりに第5章の事をね…

ちょっと振り返ってみようか…と



ホームを知っている人は、どんなだったか分かっているだろうけど、

ハイ、独占欲・嫉妬・猜疑心の集大成の様な日々でした



出会いは今のバイトの研修時、で、エッチする仲になったのはその1ヶ月後



初エッチしたその朝言われた

『私、付き合うとかダメなの

 今、そういう状況じゃないし。』


と言う事で、その後の4ヶ月間、『恋人』という肩書き無しに

ダラダラと時を過ごした…



会うのは専ら夜で、その夜泊まって、俺が起きるといなくなっている…

そんな付き合いをしていた



電話、メール、そういったモノはこちらからしない限り来ない

不意に突然ウチにやってきたり、俺が誘わない限り、会う事はなかった



会って、酒飲んだりビデオ観たりして、そしてエッチして

朝は姿がなくなっている…

結局、最後までそんなんだったが、俺はそういう中途な関係をひどく嫌った



誕生日は、どこで知り合ったのか、社会人に十数万もかけて祝ってもらい

『エッチはしてないよ、ヤダもん。フェ○っただけ』

と俺にその日を語った



クリスマスは、友人カップルと元彼と奴の4人で旅行に行った

『なかなか簡単には(元彼との)関係をキルことが出来ないでしょ?』

年明け、久し振りに会った奴が言った言葉



“彼氏ではない”…その微妙な立場がこんなに苦しいとは思わなかった

『文句を言いたくても言えない…俺はそんな立場にいない』

溜まっていくのは、不満と不信



俺はそんな関係を改善するか止めるかしようとしていた



『俺、浮気とか二股とか大っ嫌いなんだわ!

 もうやめねぇ?俺、こういうの耐えられんし』



その都度奴は逆ギレしたり、しんみり泣いてみたり…

その当時好きだった俺、それを突っぱねる事が出来なかった



イッパイイッパイになっていたんだと思う…



俺はもう、街で似ている女性が男と歩いているのを見るだけで心騒ぎ

メールが帰ってこないと、『また他の男と…』と、嫉妬に苦しんだ

“自分らしくない”、それは分かっていた、それでも抜け出せなかった



ストレスのせいだろうか…?



俺の頭髪には白いものが目立つようになり

明らか疲労を映し出した顔

毎日、夜になると微熱を出すようになっていた



好きだから…それもあった、だけどそれだけではない



彼女は水商の類のバイトをしていた事があり、

その時に、客だった男に無理やり犯された事があった



更に日常においても、ストーカーに随分悩まされていた



事故に遭い、その加害者だったオヤジに無理やり抱きつかれ

身体を迫られたり…



『何でいつもこんな目に合うの?』

…そう言って泣く奴



そして、何よりも手首にある傷が痛々しく、放っておくなど出来なかった



『力になってあげたい、支えられるかもしれない』

俺はそう思っていた、だから、…ね?



その後も相変わらず

奴は色々な男と関係を持ち続け

その関係が終わると『リョーにつり合える様に努力してるんだよ』と言った



それを聞いた俺はどんな感情を抱いていたか、もう思い出したくもない



精神も身体もぼろぼろだったそんなある時

奴とは真逆の考え方を持つコと行動をよく共にすることになる

第6章、卵



卵と一緒にいる事で、精神的に落ち着く事が出来た

じょじょに自分を取り戻せた、と俺は思っている



“肉体関係より心の繋がり”



卵が求めていたのはそれだったのだろうと思った

『非現実的で甘い考えだ』とは思っていたが、

その考え方に触れることによって、

自分が如何に”周りに流されていたか”を知ることになる



『俺と奴は、肉体関係だけのスカスカな繋がりだ』



出会った次の年の2月(1月だったかな?)

俺は連絡をとることを止めた

『コレで2週間、向こうから連絡して来ないようならこの関係は終わりだ』

そう心に決めた



結果はあっけないものだった

2週間どころか1ヶ月経っても連絡は無く、会う事は無かった

それで、俺はもう、“奴の前では心からは笑う事は無い”と決めた

俺のせめてもの敵討ちだ



第5章はこれにて終了



エピローグ的なものを語れば、奴はさほど弱くは無かった

今も逞しく日々を過ごしている

俺が支えてやらねば…、そんなものは過信だった



夏休みぐらいまで、奴はちょくちょくウチを訪れようとしてきた

その都度、俺はただただ拒否



夏休みが終わろうとしていた頃の話

ミスドがウチに来ることになっていたので、

お店のケーキを買おうとしていた俺を見つけた奴



「私もケーキ食べる、今日行くね!」



「何言ってんだ?お前?くんな」



「何で?ヤダよ、食べたいもん、ケーキ4つもあるじゃん」



「このあと約束があるから、その為に買ってんだよ」



「約束って女の子?」



「見りゃあ分かるだろ?」



「ヤダ、私も行く」



「くんな、邪魔だ」



実に、今更何を言っているんだ、コイツは



あいつが何を考えているのか分からん…



俺は今でもヤツの前で笑う事は無い



ココで一句



盲目し 恋愛と過信し 繰り返す過ち



『恋をすると、自分の嫌なところが見える』

その意味を22歳にして初めて知る事となった

あの頃の俺、とても人に見せれるようなものではない



それを知ることが出来ただけ、まだ良かった



俺はまた一つ、大きくなれたんかなぁ…?



御粗末です



今日は色々あるんで、やや早めに更新しました

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