2002年05月15日(水) 怪我してばっかさ、ホント

今日は空手のお話です



興味の無い方は見ない方が無難ですよ











空手の世間一般のイメージってさ



こうボコボコ・ガスガス殴る蹴るするみたいな感じでしょ?



空手というのは、殴る蹴るする事じゃなく、

ちゃんとした技術に則って攻撃・防御を繰り出すものです



空手・・・と言うか、殆どの格闘技に

共通している事なんだけど



攻撃・防御をする際、



頭の天辺から股下までの直線(正中線)は直線を維持したまま

コレが基本であり、絶対条件です



前屈みになって体重のせた方が威力あるのは確かです

(空手家相手に、大振りしてもまず当たらない)



でも、コレだと連携に繋げないし、第一、カウンターの標的



なんで、空手の技術は他の方法により威力を上げます



それは関節と回転運動を利用するんですよ



まず、関節の利用・・・

攻撃の際の利用なんですが、

例えば殴る時、インパクト時、拳から肩まで

一本の棒の様に一切関節が曲がらないように固めます

コレは関節が曲がる事によって威力が

逃げてしまう事を防ぐ為のものです

コレがシッカリしていれば、体重がそのまま

攻撃に反映される

もちろん女性でも然りです

(この技術は流派によっては否定的な所もある)



次、回転運動(コレが空手の特徴)

さっき言った通り、正中線を真直ぐ保つ事から始まります

で、コレを軸とした回転により攻撃を繰り出す

つまり、独楽みたいなものですよ

腰・肩を回転させ、首などは一切動かさない

口で言うほど簡単ではないです

この軸がシッカリしていれば、遠心力によって

かなり攻撃がシッカリします

防御の際もこの軸がシッカリしていれば、すぐ反撃に移れる

また、「捌き」(防御技術の一つ)はこの回転運動によって

相手の攻撃のベクトルを後方に受け流すというもの



コレが基本的な技術っスね!

簡単に説明すると、だけど・・・



正拳中段突き・・・要は相手の腹を殴る技

簡単に思うでしょ?

でも、インパクト時、関節を固め

ちゃんとした型で

且つ、回転運動により攻撃を繰り出す・・・

コレが出来るようになるまで2年かかるという話を

聞いた事がある







よくさ、「奥義」なんて言葉を聞くと思うんだけど



アレは元々「密教」の言葉(空海さんとかのね?)



「奥義」って言うのは、兵法書とか教唆とかに書かれていない

「この道を歩いていれば、必ず辿り着く」

真理・技術の事です(らしい)








空手の強さは主に、力・素早さ・技術・精神だと言われている

要するに「心・技・体」です

このいずれかが、相手の能力を凌駕するほどの

レベルであれば、相手を倒せるとされています



面白いのはさ、

「技・体」なんて空手をやってない人でも当然と思うでしょ?



そりゃあ、力のある人や技術のある人が強いのは当然



でもね、この「心」ってヤツがかなり大きな影響力を持っている



空手問わず、格闘技やっている人、必ず「恐怖」に出会います



それは試合中であったり、先輩との練習であったり・・・

まっ、様々です



スッゲー相手が怖く思えるんだよ、コレ



ホント背中を見せて逃げ出したくなるようなさ?



で、この状態になっちゃうとまず勝てない(当然か?)



更に、この状態は必然です、必ず出会う

要はこの「恐怖」を受け入れられるかどうか次第

コレを乗り切ることが出来るとかなり飛躍できるね



精神鍛錬としては他に「礼儀」であったり

「忍耐力」であったり



主に道場とかでは、まず最初に

掃除から始めます



「今日一日、世話になる道場に対しての礼儀」

としてね?



コレは帯の色・年齢関係無くやる

(ウチの師範でも掃除をしていた、当然俺も)



他にも「礼に始まり礼に終わる」って言葉もある



自分の技術の向上を手伝ってくれる相手に対しまず礼

終わったら組手をして頂いてありがとうと礼



「忍耐力」 コレはね



大体試合って言うのは2分程度



たった2分しかやらない(延長の場合2分、更に1分)



でもこう考えてみてくれ



100メートル走を2分間やり続ける

(大体遅くても15秒ぐらいで

走るとして800メートルか?)



もちろん全く同じってワケじゃないけど、



全力で体を動かしつづけるんさ



なもんで、2分間もつなんてことはそうそう無い



ココで出てくるのが「忍耐力」



後半はほぼ精神力勝負っスね!



試合後、腕が上がらなくなるなんてざら・・・







と、まあ、軽く空手に触れてみました



どう?やりたくなった?








・・・やめとけっ






いくら強くなったってねー、

使うことなんてないよ、実際は



それにカラまれた時〜なんてものは、



大抵は向こうは複数人



2・3人ならともかく、7・8人なんていくらなんでも・・・



第一、武器を持っているかも知れんしな?



いくら鍛えてるったって、

ナイフが刺さらないほどの筋肉ではない!



故に!



逃げるが一番!



・・・ウチの先輩で、トンファー持って街にくり出し

ヤンキー7人をボコボコにした人がいる



また、その人、彼女の前でカラまれ

4人全員を1分でノシたらしい



ホントの話だそうだ・・・



まっ、コレは例外ってコトで



ココで一句



空手道 やればやるほど 増えるアザ



別にやられて出来るのみではない・・・



自分の威力に体がついていかないのさ



御粗末でーす









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