3匹のいそうろう - 2003年06月03日(火) 3月頃だっただろうか、2匹の野良犬が近所をうろつく ようになった。ふとどきものが捨てていったらしい。 まっ黒な♂と白い♀。捨てられたショックからか 人間不信になっているようだ。 子犬ならまだしも、何歳かも分からない犬を誰も 引き取るわけもなく、かわいそうだが保健所に連れて 行ってもらった。利口そうな犬だったんだけどなー。 ところが数日後、なんとその捨て犬達の子供が5匹 発見されたのだ。生後1ヶ月ほどだろうか、子犬達は 空き家の裏庭で腹を空かせて鳴いていたそうだ。 小さい子供が子犬を拾ってきて、「捨てて来なさい」と 母親に叱られるのはよくあるシーンだが、その5匹を 連れて帰ったのは、僕の母だった…。 5匹もの子犬の飼い主を探すのは大変だ。やむを得ず 保健所に連絡すると、「来週引き取りに行きます」と係員。 せめてそれまでの間、うちで面倒を見ようという事に。 数日間何も食べていなかったようでやせ細ってはいるが みんな元気だ。三日もすると丸々と太り、どれも 子犬らしい子犬になった。うれしいことに、引き取りたい という人が2人現れた。 残り3匹。白♀、こげ茶でアゴと足先が白♂、パンダ 模様♀。パンダはアライグマかレッサーパンダのような 顔でまさに動くぬいぐるみ。大きな声では言えないが、 チャコの子供よりも可愛い。すでに愛着もわいている。 「代わりにチャコを保健所にやるか」という暴言 (もちろんジョークよ、ジョーク)まで飛び出す始末。 とりあえず保健所には「飼い主を探すのでもう少し待って ください」と連絡。「是非そうしてください」と係員。 試しに子育て経験のあるチャコに預けてみた。 始めは少し動揺していたものの、子犬の体をペロペロと 舐めてあげている。おっ、おっぱいはしぼんでも さすがに母性本能は健在か?いいぞチャコ。子犬が 離れようとすると、そっちに行かないでくれとばかりに 引き戻し、押さえつけている。やはり手放した子供が 恋しいのか。そして首根っこをくわえて引きずり 回したり振り回したり…っておいおい、ちょっとなんか 違うぞ。慌てて子犬を引き離し、チャコお気に入りの スヌーピーのぬいぐるみを渡した。やっぱり、 ぬいぐるみと子犬の区別があまりつかないらしい…。 あわれ、スヌーピーはいつものように噛み付かれ、 振り回され、猫に捕まったネズミの状態。やっぱり 無理か…。 こうして3匹の面倒を家族で見ながら、また里親探しを する毎日だ。誰かもらってくれるかなあ。 ...
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